2015 Fiscal Year Annual Research Report
新規抗癌剤創製を指向した最強レベル細胞毒性物質アンフィジノライドNの全合成研究
Project/Area Number |
14J05399
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
福山 圭 東北大学, 農学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
|
Keywords | amphidinolide N / 抗がん剤シード / 天然物合成 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度はamphidinolide N C17-C29ユニット1についての合成を検討した。 バレルアルデヒドより4工程で得られるジチアンを既知のキラルエポキシド4へ付加させ目的とする化合物を得た。その後,温和なヨウ化メチル,炭酸カルシウムによる方法を適用することでジチアンを除去し奈良坂らの報告しているEt2BOMeとNaBH4による立体選択的なホウ素試薬による還元により、高ジアステレオ選択的にsyn 1,3-ジオール7を得た。 PMB保護気を無水条件下DDQによる酸化条件へと伏しPMPベンジリデンアセタールの形成と,つづく2級水酸基のメシル化によって化合物9を得た。9に対しシャープレス不斉ジヒドロキシ化を施したところ、TLCによる反応の経時変化を追跡したところ含まれる塩基の作用により次に行う予定である脱離・環化が併発的に進行しTHF環が形成した化合物11の存在が示唆される結果が得られた。 そこで原料消失を確認後にK2CO3を加え、50 ℃で数時間反応させるとトランスTHF環を形成した化合物11をワンポットで高収率に得ることに成功した。 THF環の立体化学はNOEによって決定した。 得られた11の2級水酸基をTBDPSにより保護し、DIBAL-Hを用いることでPMPベンジリデンアセタールをPMB保護基へと変換し目的とするC17-C29フラグメント13の合成を達成した。現在は収率などの改善や論文提出の為の各種スペクトルデータを収集しており、できるだけ早い時期の論文提出を予定している。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(1 results)