2015 Fiscal Year Annual Research Report
上皮内γδT細胞を起源とする悪性リンパ腫のモデルマウスの樹立と新規治療戦略の開発
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14J05476
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
青木 一成 京都大学, 医学(系), 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | 造血器腫瘍 / 悪性リンパ腫 / 微小環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
腸管上皮内γδT細胞が腫瘍化したと考えられる悪性リンパ腫のモデルマウスの作成に関しては、当初の系は腫瘍に特異性のある遺伝子変異を導入する系ではなく、リンパ腫の安定した発症を導くのが困難である可能性が考えられ、新たな系の考案および立ち上げを行った。 また、腸管上皮内γδT細胞は、Stem cell factor, TGF-beta, IL-2, IL-7, IL-15 などのサイトカインによって維持されていることが示唆されているが、それらの産生細胞は明らかになっておらず、腸管上皮内γδT細胞の生物学の全容は不明である。そこで、特定の細胞種でのみ遺伝子を欠損 (コンディショナルノックアウト)させることが可能になるflox マウスの作成を行い、2系統が完成した。 最後に、末梢性T細胞リンパ腫に対する同種造血幹細胞移植の治療成績に関する研究を行った。末梢性T細胞リンパ腫に対して同種造血幹細胞移植が施行されてきたが、高い治療関連死亡率が問題であった。近年、緩和的前処置を用いた同種造血幹細胞移植が行われるようになってきたが、その成績は不明であったため、全国規模の後方視的解析を行った。高齢者のみならず、若年者においても、緩和的前処置は通常前処置と比較して、治療関連死亡率が低く全生存率が良好であることを明らかにした。さらに、生着率、移植片対宿主病の発症頻度、死因の詳細な分析を追加した。これらの結果をまとめて論文の執筆を行った。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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