2016 Fiscal Year Annual Research Report
心不全を誘導する筋小胞体Ca制御異常のメカニズムとシグマー1受容体の役割の検討
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14J05570
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
篠田 康晴 東北大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | シグマ1受容体 / 心肥大 / 心不全 / 遺伝子欠損マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
当研究室ではこれまで圧負荷心不全モデルマウス・ラットの左心室において、病態の進行に伴いシグマ1受容体の発現が低下すること、さらにはシグマ1受容体のアゴニストが心不全モデルの病態を改善するとともに左心室におけるシグマ1受容体の発現低下を改善することを報告してきた(Tagashira H et al., Circ J. 2013; Tagashira H et al., Am J Physiol Heart Circ Physiol. 2013; Tagashira H et al., Am J Physiol Heart Circ Physiol. 2010)。本研究においては、心不全モデルマウスの病態におけるシグマ1受容体の役割を検討することを目的とし、シグマ1受容体遺伝子欠損マウスを用いた実験系の確立を試みた。米国の共同研究者の協力のもと、シグマ1受容体遺伝子欠損マウスから凍結精子とPFA固定を行った組織(心臓、脳)を得ることができた。本組織を用いて、市販の抗シグマ1受容体抗体(A社、B社)の反応性および特異性を検討した。過去の報告と同様に、脳海馬におけるシグマ1受容体の免疫染色を行ったところ、A社抗体では野生型マウス組織においてシグマ1受容体由来と考えられる染色像が見られた一方で、遺伝子欠損マウス組織においては見られなかった。一方B社の抗体では、どちらの組織においても良好な染色結果は得られなかった。今回得たシグマ1受容体遺伝子欠損マウスの凍結精子から個体を作出し、心不全病態の心臓におけるシグマ1受容体の病態学的役割について検討できる。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)