2015 Fiscal Year Annual Research Report
蛍光イメージングと光操作を駆使したがん転移におけるEMTとMETの時空間解析
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14J05947
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
椿原 裕太郎 愛媛大学, 医学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | EMT / MET / イメージング / TGFβ |
Outline of Annual Research Achievements |
EMT, METイメージングに用いる細胞のスクリーニングを行うため、上皮系がん細胞株A549, EpRas, Py2T, MCF10A-M2を候補とし、TGFβ によるEMTの誘導を確認したところ、MCF10A-M2細胞だけがEMT誘導による上皮マーカーE-cadherinの発現低下を確認できなかったため、MCF10A-M2細胞は細胞株の候補から除外した。上皮プローブ(E-cadherin/ESRP2/miR200s promoter-RFP)をそれぞれ安定発現するA549, EpRas, Py2T細胞株を樹立したところ、RFPの発現が高かったのはPy2T細胞株だけであり、また3種の上皮プローブ安定発現株のうち、Py2T/miR200s promoter-RFP細胞株だけが他の上皮プローブよりRFPの発現が顕著に低かったため除外した。最終的にE-cadherinもしくはESRP2 promoter-RFPを安定発現するPy2T細胞を用い、どちらがより正確に上皮の性質を捉えるのか確認したところ、Py2T/E-cadherin promoter-RFP細胞だけがEMTの誘導によりRFPの発現が顕著に低下し、またEMTの誘導後、TGFβを培地から除くことでMETを誘導すると、RFPによって明瞭に上皮細胞だけを可視化した。Western blotによるE-cadherinとRFPの発現確認においてもRFPと E-cadherinの発現パターンは完全に一致していた。以上の結果より、Py2T/E-cadherin promoter-RFP細胞を用いることで、上皮細胞のみを正確に可視化することに成功した。またZEB1の発現はRFP, E-cadherinの発現パターンと逆相関関係にあることから、間葉系プローブに用いるプロモーターとしてZEB1を候補とした。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)