2015 Fiscal Year Annual Research Report
認知機能に焦点をあてたコーピングの柔軟性を獲得するための介入プログラムの開発
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14J06513
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
中村 志津香 広島大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | コーピング / ストレス / 認知機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,昨年度に引き続き,介入研究の実施やデータ分析,追加のデータ収集を行った。 昨年度は,コーピングの柔軟性におけるメタ認知や自己注目の役割について検討し,その結果を基にして,メタ認知を高めることにより,コーピングの柔軟性を獲得するための介入プログラムを作成し,その効果の検討を行うための研究を行ったが,データ集計やデータ分析については,昨年度に行うことができなかったため,今年度はそのデータ集計やデータ解析から行うこととなった。 介入の結果,介入群はプリテスト(介入前)の注意の定位機能と,ポストテスト(介入後)の注意の定位機能は,ポストテストの適応的コーピング(コーピングの柔軟性)と有意な正の関連があり,ポストテストの適応的コーピングとフォローアップテスト(介入後3週間)の抑うつとの間に有意な負の関連があることが明らかになった。統制群においては,プリテストの注意の定位機能とポストテストの注意の定位機能との間に有意な正の相関があったものの,ポストテストのコーピングの柔軟性やフォローアップテストの抑うつとの間に有意な関連は生じない,という結果が明らかになった。 これらのデータ,結果に加え,注意機能とコーピングの柔軟性,メタ認知との関連についてさらに検討するため,追加のデータを収集した。その結果,注意機能の中でも,特に実行注意はメタ認知と関連することが明らかになった。この結果から,コーピングの柔軟性と注意機能は,メタ認知機能を介して関連している可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)