2015 Fiscal Year Annual Research Report
セルフアセスメント・マネジメントに基づくがんサバイバーリハビリテーションの開発
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14J06751
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
華井 明子 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | がんサバイバー / リハビリテーション / セルフアセスメント・セルフマネジメント / 予防 / 化学療法 / 末梢神経障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は下記の実施を計画していた.①「がんサバイバーの認知機能へのリハビリテーション介入に関するレビュー」を発表する.②「乳癌化学療法に伴う便秘に対する予防介入による効果の探索的研究」の結果について発表する.③「化学療法に伴う末梢神経障害(Chemotherapy Induced Peripheral Neuropathy;CIPN)に対する冷却グローブ・ソックスの予防効果の検討」を実施する.④ 若年者がんサバイバーのメンタルヘルスに関するセルフアセスメントマネジメントツールを開発する. 計画①に関して,認知機能だけでなくがんサバイバーの運動機能について言及しレビューを執筆し投稿に向けて準備中である.計画②に関して,国際学会Multinational Association of Supportive Care in Cancerで発表し論文Breast Cancer Research and Treatment(Impact Factor 3.94 )に投稿した.計画③に関して,介入と評価を終了し (N=40)現在論文執筆中である.また収集済みのデータをまとめたものをASCO Annual meetingに投稿しPoster発表として受理されており,学会発表する予定である.計画④に関して,論文検索と調査を行ったところ支援ツールの研究・開発が既に行われている現状が分かった.そこで,がんサバイバーのセルフマネジメントについてWebサービス活用状況とその満足度を調べることを目的として計画を変更し「がんサバイバーにおけるWebサービスを通じたセルフアセスメント・セルフマネジメントの実態調査」を実施した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「乳癌化学療法に伴う便秘に対する予防介入による効果の探索的研究」について国際学会での発表と国際雑誌への論文投稿を行い,国内の作業療法士や看護師向けに研究方法論も含めた発表を行った.また研究「化学療法に伴う末梢神経障害に対する冷却グローブ・ソックスの予防効果の検討」を実施し,40名のデータ収集を終え,学会に投稿すると共に現在解析と論文執筆を実施している.研究課題である「セルフアセスメント・マネジメントに基づくがんサバイバーリハビリテーションの開発」に向けて柔軟に研究計画を変更しており,「がんサバイバーにおけるWebサービスを通じたセルフアセスメント・セルフマネジメントの実態調査」を計画実施してデータを回収し,現在論文執筆に向けて解析を行っており,研究を多角的に進展させている.
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Strategy for Future Research Activity |
「がんサバイバーの認知機能へのリハビリテーション介入に関するレビュー」「化学療法に伴う末梢神経障害(Chemotherapy Induced Peripheral Neuropathy;CIPN)に対する冷却グローブ・ソックスの予防効果の検討」「がんサバイバーにおけるWebサービスを通じたセルフアセスメント・セルフマネジメントの実態調査」について研究をまとめて公表し論文として投稿する.また「乳癌化学療法に伴う便秘に対する予防介入による効果の探索的研究」のセルフマネジメント方法について「がんサバイバーにおけるWebサービスを通じたセルフアセスメント・セルフマネジメントの実態調査」の結果を踏まえた形式でWeb上で公開する.
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Research Products
(6 results)