2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14J06777
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
谷口 京子 広島大学, 国際協力研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | コミュニティ参加 / 学校経営 / 生徒の成績 / マラウイ / サブサハラ・アフリカ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、以下の3つの課題を設けている。 課題1:長期的にコミュニティ参加と生徒の成績や学校経営との関係を深く分析すること 課題2: 生徒の成績を向上させる学校経営の要素について明らかにすること 課題3:国家試験の合格率だけでなく、基礎学力を保証しているかどうかをアウトプットとて分析することにより、コミュニティ参加と学校経営との関わりをより深く理解すること 課題1について、これまでの5回の現地調査の結果を時系列に、コミュニティの学校経営の関係、コミュニティ参加と生徒の成績の関係を分析した。コミュニティの構成メンバーと学校経営への参加の度合いの関係である。コミュニティの学校経営への参加が積極的なところは、コミュニティの構成メンバーが変わっても変わらなくても、その度合いは変化しておらず、コミュニティ全体に学校経営へ関わるが重要であるという考え方が浸透していた。また、これらの地域での学校は生徒の成績が毎年高かった。一方、コミュニティの学校経営への参加が消極的なところは、コミュニティの構成メンバーによって、学校経営への参加は一定ではなく、継続性がなかった。これらの地域では、生徒の成績は毎年低かった。課題2について、生徒の成績を向上させる学校経営の要素について、教員間の協力や話し合いや補習授業の実施により授業時間の管理していることが分析された。一方、生徒の成績の低い学校では、教員が欠席した場合、自習を行うことが多く、生徒がほとんど勉強をしていなかった。また、補習授業も行われていなかった。課題3について、他の学年の基礎学力は測定したが、その結果とコミュニティ参加と学校経営のとの関わりについてまだ十分な分析が行われていないため、今後分析していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、目的を達成するために、3つの課題を設定したが、現段階でほぼ2つの課題について分析できている。また、残る1つの課題においても、データ収集はできているため、分析を行っている段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、課題1と2については更なる分析を進め、課題3については十分な分析が行われていないため、今後深く分析していく予定である。
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Research Products
(5 results)