2014 Fiscal Year Annual Research Report
デザイン開発と技術イノベーション、その成果の知財マネジメントについての実証研究
Project/Area Number |
14J09114
|
Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
吉岡(小林) 徹 一橋大学, 大学院商学研究科, 特任講師
|
Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
|
Keywords | 技術経営 / デザイン・エンジニアリング / 研究開発マネジメント / デザインマネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
データ分析、国内企業ヒアリング調査、並びに、米国西海岸に展開する企業を対象とした海外企業ヒアリング調査を実施し、併せて、同調査に必要な文献の収集と内容の整理を行った。なお、海外企業ヒアリングは米国ポートランドで開催された国際会議(Portland International Conference for Management of Engineering and Technology)での本研究成果の発表と併せて行い、研究費の効率的な利用を行った。 この結果、データ分析から実証的に得られたエレクトロニクス分野でのデザインとエンジニアリングについての事例からの補強に加えて、他分野(ソフトウエア分野)での拡張可能性について示唆を得た。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初はデータ分析結果に加え、多数の事例調査により分析を補強する予定であったが、想定外にデータ分析結果から学術的に新規性の高い発見があったため、当該発見に焦点を絞り研究を進めた。論文投稿時に助言をあおいだ研究者から当該結果の頑強性を高めるよう指摘を受け、データ分析の精度を高めることに多くの時間を割いた。同時に、結果の妥当性と一般化可能性を探るために、当初の予定からは事例を絞り込んだ上でヒアリング調査を行った。このように、アプローチについてはやや計画と異なる形となったが、成果の観点では順調な進捗状況にある。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、本年度のデータ分析の結果、および、ヒアリング調査から得られた定性的な情報に基づく理論的な検討と、当該成果の国際学術誌等への投稿(投稿済論文の査読対応)に当てる。また、成果の対外発表を重点的に行い、国内外の研究者・実務家からフィードバックを得る。
|
Research Products
(2 results)