2015 Fiscal Year Annual Research Report
光遺伝学的な軸索活動の観察と操作による持続的注意を司る神経回路動態の解明
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14J09497
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
宮本 大祐 名古屋大学, 環境医学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | 光遺伝学 / 軸索 / 大脳皮質 |
Outline of Annual Research Achievements |
光遺伝学的技術に関する2本の筆頭著書論文が受理された。Sceince誌には"Top-Down Cortical Input during NREM Sleep Consolidates Perceptual Memory"というタイトルのReport論文が受理された。最新の光遺伝学的な神経活動の操作方法と神経活動の記録方法を大脳脳皮質において駆使して、行動と脳活動との関係解明に成功した。従来研究の多かった細胞体だけではなく、軸索における光遺伝学的技術を用いて行動に関わる詳細な神経回路を解明した。Neuroscience Research誌には“The fiber-optic imaging and manipulation of neural activity during animal behavior”というタイトルのInvited Review論文が受理された。自身の有する光遺伝学的操作方法と光遺伝学的記録方法及び周辺技術について近年の論文を総説している。Neuroscience Research誌の論文内容は2016年2月号に表紙掲載された。国際会議において筆頭著者発表を2度行い、国内会議において筆頭著者発表を2度行った。また理化学研究所脳科学総合研究センター及びウィスコンシン大学マディソン校を訪問し、2光子イメージング技術を習得した。日本神経科学会においては、所属研究室が招聘した関連分野における著名な研究者を道案内し、道中において自身の研究をアピールする貴重な機会を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
光遺伝学的に軸索活動を操作した研究論文が受理され、光遺伝学的操作と光遺伝学的記録技術の総説論文が掲載されたため。
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Strategy for Future Research Activity |
頭部固定下マウスの大脳皮質における2光子イメージングを確立する。2光子イメージング技術は理化学研究所脳科学総合研究センター村山研及びウィスコンシン大学マディソン校Tononi, Cirelli研より習得する。オレキシン細胞から軸索投射を受ける大脳皮質の樹状突起スパインにおいて、二光子イメージングを確立する。また、プラスミドを用いて目的遺伝子をマウスに導入するために、理化学研究所脳科学総合研究センター下郡研よりインウテロエレクトロポレーションを習得する。頭部固定下動物において意識状態を測定するために、脳波と筋電位を記録して、アクティブアウェイク、クワイエットアウェイク、NREM睡眠、REM睡眠を分離する。各状態において大脳皮質の樹状突起スパインの形成や消失を解析する。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Top-Down Cortical Input during NREM Sleep Consolidates Perceptual Memory2016
Author(s)
Daisuke Miyamoto, Daichi Hirai, Chi Chung Alan Fung, Ayumu Inutsuka, Maya Odagawa, Takayuki Suzuki, Roman Boehringer, Chinnakkaruppan Adaikkan, Chie Matsubara, Norio Matsuki, Tomoki Fukai, Thomas J McHugh, Akihiro Yamanaka & Masanori Murayama
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Journal Title
Science
Volume: -
Pages: -
Peer Reviewed
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[Presentation] Top-Down Cortical Input during Sleep Consolidates Perceptual Memory2015
Author(s)
Miyamoto D, Fung, C. C. A., Inutsuka A, Odagawa M, Boehringer R, Matsubara C, Matsuki N, McHugh TJ, Yamanaka A, Murayama M
Organizer
包括脳ネットワーク冬のシンポジウム
Place of Presentation
東京
Year and Date
2015-12-18
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