2014 Fiscal Year Annual Research Report
筋肥大応答を最大限に得るためのコンカレント運動プログラムの確立
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14J09508
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
松谷 健司 立命館大学, スポーツ健康科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | アミノ酸トランスポーター / mTORC1 / 有酸素性運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】骨格筋のアミノ酸トランスポーターは筋細胞膜に位置し、筋内外へのアミノ酸輸送を担っている。近年の研究では、レジスタンス運動がmTORC1の活性化およびATF4の発現量の増加を介してアミノ酸トランスポーターのタンパク質発現量を増加させると報告されている。しかし、運動様式の異なる有酸素性運動がATF4およびアミノ酸トランスポーターのタンパク質発現量に及ぼす影響に関しては知られていない。そこで、本研究では、一過性の有酸素性運動が骨格筋におけるATF4およびアミノ酸トランスポーターに与える影響について検討することを目的とした。 【方法】11週齢オスのSprague-Dawleyラットに対して、一過性の有酸素性運動(速度: 25m/min, 時間: 60min)を実施し、運動終了0、1、3、6時間後に腓腹筋を摘出した。また、運動していないラットを対照群(CON)とし、同様に腓腹筋を摘出した。Akt/mTORシグナル伝達経路に関わるシグナル因子、ATF4およびアミノ酸トランスポーターであるSNAT2のタンパク質発現量をウエスタンブロッティング法にて評価した。 【結果】一過性の有酸素性運動によって、Aktのリン酸化レベルは運動終了直後でのみ有意な増加が認められた(P<0.05 vs. CON)。次に、p70S6KおよびrpS6のリン酸化レベルは運動終了直後、運動終了1、6時間後において有意な増加が認められた(P<0,05 vs. CON)。一方、ATF4のタンパク質発現量は運動終了から1、3時間後において約3倍に増加し、SNAT2のタンパク質発現量は運動終了6時間後において約1.5倍の有意な増加が認められた(P<0.05 vs. CON)。 【結論】一過性の有酸素性運動はmTORC1の活性化、ATF4およびアミノ酸トランスポーターのタンパク質発現量を増加させることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(3 results)