2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14J09516
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
陳 エン 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | アニメーション史 / 中国アニメーション / 日中文化交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日中米三国からの大量な資料を集め、判断、整理しつつ、徹底的な実証研究を行うものであり、昨年度の研究活動は主にアメリカでの現地調査、資料収集と関連者のインタビューを中心に行い、今年は、中国本土のほうが中心になり、調査以外、段階的な研究結果の発表を日本と中国両方でも行った。今回の海外調査は北京市、上海市、南京市、南通地方の如皋など四地で実行し、出発前に、具体的な課題設定として「上海美術電影製片場の文書資料と関係者インタビュー」、「中国アニメーションのキーマンである万兄弟と特偉に対する同僚の評価」、「『鉄扇公主』製作時の万兄弟の状況(政治的)考査」、「持永只仁の中国滞在期の貢献」および「30年代中国映画におけるアニメーションの位置」を設定した。関係者インタビュー、コレクターの個人博物館の訪問、上海美術電影製片場の現地調査、各図書館などでの資料収集などによって、貴重な情報を入手した。また、昨年度の報告にも言及した、日本国内で協力したテレビマンユニオン制作の持永只仁のドキュメンタリーに最後まで参加し、同作品は2015年8月にWOWOWにて公開された。さらに、持永只仁の日本での高弟と杉並アニメーションミュージアムの館長の協力により、2016年の2月に、中国の人形アニメーションに関心を持つ学生を招き、ミュージアムで体験講義を企画した。これにより、持永只仁が北京電影学院にて教鞭をとった80年代以来、中国学生が再び「持永流」のアニメーション技術を勉強する機会を設けることができた。研究者として、このイベントを企画したことは重大な意義を持っている。論文投稿が順調に進み、持永只仁についての研究結果を7月号の中国の学術誌に掲載する予定であり、2月に既にその研究成果を北京大学での特別講義の内容として発表した。また、昨年11月に日本アニメーション学会にて研究成果の発表を行った。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)