2016 Fiscal Year Annual Research Report
細胞表現系を用いた特殊ペプチドスクリーニング技術の開発と応用
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14J09744
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西尾 洸祐 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | 環状ペプチド / スクリーニング / 人型ロボット / 自動化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、当初の計画から方針を少し変えて、人型ロボットによりRaPIDシステム(菅研究室で開発された、標的蛋白質に高い結合力を有する環状ペプチドを素早くスクリーニングする技術)を自動化することで、RaPIDシステムによる新規環状ペプチド探索の効率化、加速化を目的とした。(1)人型ロボットのセットアップおよび(2)人型ロボットによるRaPIDシステムによる新規環状ペプチドのスクリーニングの2つを具体的な目標とした。以下にそれぞれの研究実施状況について示す。 (1)は、研究室に導入した双腕人型ロボットが実験を行うためのプロトコール作成、およびロボットの動作に関する各種パラメーターの最適化を行った。人型ロボットは、人が行っている実験を模倣して行えるように開発されたが、RaPIDシステムで求められるような精密かつ複雑な実験での応用例はなかった。実際、動作をプログラミングし実験を行ったが全く良好な結果が得られなかった。そこで、ロボットの性能に合わせた独自のプロトコールの作成を行い、さらに各実験操作ごとに人での実験結果と比較しながら動作の最適化を行うことで、人の実験と遜色ない結果を得ることに成功した。 (2)については、4種類の蛋白質(TET1、Smurf2、MET、Akt2)を標的蛋白質として選択し、ロボットを用いてRaPIDシステムによる環状ペプチドのスクリーニングを行った。それぞれの標的蛋白質に対して、複数の環状ペプチドが同定された。TET1とAkt2に対して同定された環状ペプチドは、標的蛋白質への結合だけでなく阻害活性を示すことも明らかとした。Smurf2およびMETに対して同定された環状ペプチドも、それぞれの標的蛋白質に対して高い結合力を示すことを明らかとした。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] A Substrate-Binding-State Mimic of H2O2-Dependent Cytochrome P450 Produced by One-point Mutagenesis and Peroxygenation of Non-native Substrates2016
Author(s)
O. Shoji, T. Fujishiro, K. Nishio, Y. Kano, H. Kimoto, S. Chien, H. Onoda, A. Muramatsu, S. Tanaka, A. Hori, H. Sugimoto, Y. Shiro and Y. Watanabe
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Journal Title
Catalysis Science & Technology
Volume: 6
Pages: 5806-5811
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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