2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14J10906
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高瀬 麻以 東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2015-03-31
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Keywords | 魚類 / 植物性ステロール / コレステロール / 代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
植物性ステロールは哺乳類においては血中コレステロールレベルを下げる効果があり、健康診断で高コレステロール症などの生活習慣病が確認された場合には植物性ステロールの摂取が推奨されている。一方哺乳類では植物性ステロールは体内に蓄積されないが、魚類では植物性ステロールもコレステロール同様に蓄積される事が明らかと成っている。よって、哺乳類が植物性ステロールを蓄積した魚肉を摂取する事により、血中コレステロールレベルが下がる可能性があると考えられる。しかしながら、魚体内で植物性ステロール蓄積経路や代謝等は未だ不明であり、植物性ステロールを多量に蓄積した魚類の育成を志す為に、本研究ではその解明を目指す。 一年目の研究としてはまず、試験魚であるゼブラフィッシュに植物性ステロールを給餌することにより、植物性ステロールが体内に蓄積されるかを検討する実験を行った。まず2週間ゼブラフィッシュに高コレステロール飼料を与え、筋肉中及び肝臓内にコレステロールを蓄積させた。その後引き続き高コレステロール飼料のみを与え続けた試験区と、その餌に植物性ステロールを配合したものを与える試験区に分けて飼育を行った。ゼブラフィッシュの筋肉及び肝臓を採取し、ステロール物質が含有される脂質を抽出し、ガスクロマトグラフィーにより検出を行った。すると植物性ステロール給餌区において植物性ステロールの蓄積及びコレステロールの低下が確認された。 この結果は本研究の背景となっていた植物性ステロールが魚体内に蓄積されることを裏付けるものであり、この実験の根幹を証明するデータとなった。植物性ステロールが魚体内に蓄積されるデータは出版されている論文の中でも数が少なく、より綿密なデータを取る事により、論文化できる可能性もあると考えられる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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