2015 Fiscal Year Annual Research Report
原子核乾板を用いた暗黒物質の方向探索実験に向けた解析システムの開発
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14J11132
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
桂川 貴義 名古屋大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | 暗黒物質 / 原子核乾板 / 飛跡検出 / 方向情報 / 光学顕微鏡 / ノイズ除去 / サブミクロン飛跡 |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度前期で暗黒物質探索用のサブミクロン飛跡解析装置二号機の立ち上げを行った。従来機よりもさらに性能を向上させ、非常に高い空間分解能とコントラスト下での飛跡読み出しを可能にする。また現在、1g/10dayの解析スピードを達成しており、2016年7月にスタート予定のグラムスケール実験(1st-Run)に向けて最終調整中である。この結果について、日本物理学会2015年秋季大会で発表を行った。また、読み出し性能および解析装置についての報告を国際会議ICAI2015、およびCYGNUS2015で行った。 2015年度後半からはステージの調整と並行してバックグラウンドのスタディを開始した。そこで現在最も探索範囲をリミットするメインバックグラウンドが原子核乾板内に混入しているダストライクなシグナルであることが分かった(~E+8 counts/g, パラメータカットする前)。また、各条件を徐々に振っていくことでその主要原因が原子核乾板のバインダーを構成するゼラチンであること、その多くはゼラチンの生成過程から来る生物由来のCa化合物であることを突き止めた。また、この問題を解決するためには濾過による混入物の除去が有効であること(~E+6 counts/g, after 0.1um-hole filter, パラメータカット前)を示し、ゼラチンをはじめとした検出器の原材料(薬品など)をフィルタリングする装置を立ち上げた。今後は解析ステージの調整が終わり次第、現状のダスト混入レベルでの探索範囲曲線を実測によって描く予定である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Intrinsic neutron background of nuclear emulsions for directional Dark Matter searches2016
Author(s)
A. Alexandrov, T. Asada, A. Buonaura, L. Consiglio, N. D’Ambrosio, G. De Lellis, A. Di Crescenzo, N. Di Marco, M.L. Di Vacri, S. Furuya, G. Galati, V. Gentile, T. Katsuragawa, et al
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Journal Title
Astropart. Phys.
Volume: 80
Pages: 16-21
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Journal Article] Analysis system of submicron particle tracks in the fine-grained nuclear emulsion by a combination of hard x-ray and optical microscopy2015
Author(s)
T.Naka, T.Asada, M.Yoshimoto, T.Katsuragawa, Y.Suzuki, Y. Terada, A.Takeuchi, K.Uesugi, Y.Tawara, A.Umemoto and M.Kimura
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Journal Title
Review of Scientific Instruments
Volume: 86
Pages: 073701, 6 pages
DOI
Peer Reviewed
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