2014 Fiscal Year Annual Research Report
魚類におけるエフェクターTh細胞の免疫制御について
Project/Area Number |
14J11364
|
Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
長峯 隆介 宮崎大学, 農学工学総合研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2015-03-31
|
Keywords | 比較免疫学 / ヘルパーT細胞 / サイトカイン / 免疫賦活剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はTh細胞の分化に関与すると考えられるトラフグ組換えサイトカイン(rIFN -γ、rIFN-γ rel、rIL-4/13A、rIL-4/13B、rIL-6、rIL-17A/F-1、rIL-17A/F-2およびrIL-17A/F-3)を作製し、トラフグに摂取することでサイトカインによる免疫賦活効果を検討した。 各サイトカイン遺伝子のシグナルペプチド以降をPCRで増幅し、タンパク質発現ベクター(pCold-His)に組み込んだ。その後、大腸菌の形質転換を行い、培養温度の調節によってヒスチジンとの融合タンパク質の発現を誘導した。続いて、合成タンパク質をNi-NTAカラムにて精製し、さらにポリミキシンBを用いてエンドトキシンの除去を行った。 精製した各組換えサイトカインを魚体重10gのトラフグ背部筋肉へ5 μg(/100 μl PBS)接種した。コントロールには、PBS 100 μlを同部位に接種した。接種後1,3および5日目にトラフグより頭腎を摘出し、リゾチーム活性、活性酸素産生能および貪食活性の測定を行い、サイトカイン接種による免疫賦活効果を調べた。 リゾチーム活性の測定により、rIFN-γ、rIL-4/13A、rIL-4/13BおよびrIL-17A/F-3を接種した区においてコントロール区と比較して有意な増強が確認された。また、活性酸素産生能の測定では、rIFN-γ、rIFN-γ rel、rIL-4/13A、rIL-6、rIL-17A/F-2およびrIL-17A/F-3を接種後1日目において、コントロール区と比較して有意な増強が認められた。さらに貪食活性の測定では、rIFN-γ、rIFN-γ relおよびrIL-4/13Aを接種した区においてコントロール区と比較して有意な活性化が見られた。 以上の結果から、組換サイトカインの摂取によりトラフグに免疫賦活効果が確認された。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(1 results)