2015 Fiscal Year Annual Research Report
次世代大規模銀河サーベイにおける弱重力レンズ効果測定を通した暗黒エネルギーの研究
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14J11501
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮武 広直 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | 宇宙論 / 重力レンズ / 銀河団 / 宇宙の大規模構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年3月から、すばる望遠鏡超広視野主焦点カメラHyper Suprime-Cam(HSC)による大規模銀河サーベイが始まった。昨年度に引き続き高精度弱重力レンズ効果測定法の開発を進めた。具体的には、銀河の周りの弱重力レンズ信号を計算し、過去の観測の結果と一致することを確かめるなどの研究を行った。
HSCサーベイとAtacama Cosmology Telecsope(ACT)サーベイのデータを組み合わせて、銀河団計数から宇宙論パラメータを制限する研究の準備として、Canada-France-Hawaii-Telecope CS82サーベイとACTサーベイを組み合わせ、弱重力レンズ効果を用いて銀河団の質量を較正する研究を行った。
今年度は新たに銀河団のアセンブリ・バイアスの研究を行った。銀河・銀河団は暗黒物質の分布のうち、重力崩壊によって形成されたハローの中に棲んでいる。よって銀河・銀河団の分布は暗黒物質の分布をバイアスして反映している。両者の分布の関係は、従来はハローの質量のみに依存すると考えられてきたが、理論的もしくは数値的な研究によってハローの他の性質にも依存することが指摘されてきた。これをアセンブリ・バイアスという。今回の研究では、Sloan Digital Sky Surveyの銀河団サンプルを、メンバー銀河の中心集中度によって2つのサンプルに分け、銀河団の弱重力レンズ効果と2点相関関数を組み合わせることで、アセンブリ・バイアスを世界で初めて検出した。アセンブリ・バイアスは将来の精密宇宙論の測定において系統誤差となると指摘されており、本研究でアセンブリ・バイアスの理解の第一歩を踏み出したことは大きな意義がある。本研究成果はPhysical Leview Lettersに掲載され、注目論文に選ばれた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] The Eleventh and Twelfth Data Releases of the Sloan Digital Sky Survey: Final Data from SDSS-III2015
Author(s)
S. Alam, F. Albareti, C. Prieto, F. Anders, S. Anderson, T. Anderton, B. Andrews, E. Armengaud, E. Aubourg, S. Bailey, S. Basu, J. Bautista, R. Beaton, T. Beers, C. Bender, A. Berlind, F. Beutler, H. Miyatake, et al.
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Journal Title
ApJS
Volume: 219
Pages: 12
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Journal Article] GREAT3 results - I. Systematic errors in shear estimation and the impact of real galaxy morphology2015
Author(s)
R. Mandelbaum, B. Rowe, R. Armstrong, D. Bard, E. Bertin, J. Bosch, D. Boutigny, F. Courbin, W. Dawson, A. Donnarumma, I. Conti, R. Gavazzi, M. Gentile, M. Gill, D. Hogg, E. Huff, J. Jee, T. Kacprzak, H. Miyatake et al.
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Journal Title
MNRAS
Volume: 450
Pages: 2963-3007
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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