2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14J11799
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Research Institution | Akita University |
Research Fellow |
藤岡 優樹 秋田大学, 大学院医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014 – 2015-03-31
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Keywords | Hippo経路 / MOB1 / リンパ組織 / T細胞 / B細胞 / 線維芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. MOB1 floxマウスとLck-Cre Tgマウスとを交配し、T細胞特異的MOB1欠損マウスを作製した。当マウスでは胸腺細胞数の低下を認め、脾臓や各リンパ節、末梢血白血球でも細胞数が低下した。胸腺のT細胞分画では、DN細胞の割合増加を認め、絶対数でみるとDP細胞、CD4+SP細胞、CD8+SP細胞数は低下していた。DN細胞分画ではDN3細胞の上昇とDN4細胞の減少傾向が認められ、β選択の障害とそれに伴う以降の分化障害の可能性が考えられた。β選択やpre-TCR形成の確認のため、CD27やCD28、細胞内TCRβなどの染色も行ったが、それらに差は認められなかった。末梢リンパ組織ではnaïve T細胞数の減少が認められ、一方でeffector/memory T細胞数に差はなく、T細胞の活性化能は保たれていると考えられた。胸腺、脾臓、リンパ節の組織学的構造に明らかな差異はなく、細胞増殖能とアポトーシスについても検討したが、有意差を得るには至らなかった。また、胸腺細胞の遊走能も検証したが、有意差を得られなかった。加えて、加齢マウスでの検討も行ったが、4ヶ月齢の時点ではT細胞特異的MOB1欠損マウスで胃へのリンパ球浸潤を認め(n=1のみ)、1年齢では胸腺の萎縮が強く、脾臓も小さかった。 2. CD19-Cre Tgマウスを用い、B細胞特異的MOB1欠損マウスを作製した。当マウスの各種リンパ組織での細胞表面グロブリンやCD21/CD23を解析したが、有意差は得られなかった。 3. FSP1-Cre Tgマウスを用い、FSP+特異的MOB1欠損マウスを作製した。当マウスは5-6週齢で胸腺の著しい萎縮が起こり、10週齢までに全個体が死亡した。胸腺内線維芽細胞の機能解析を進めたが、ROSA YFPマウスとの交配よりT細胞でもFSP1が発現している可能性が考えられた。
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Research Progress Status |
本研究課題は平成26年度が最終年度のため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題は平成26年度が最終年度のため、記入しない。
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