2014 Fiscal Year Annual Research Report
地域に住み続けるための長期ケアシステムと高齢者向け住宅政策の国際比較
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14J12246
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
遠藤 希和子 お茶の水女子大学, 人間文化創成科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | 高齢者福祉政策 / コミュニティケア / 高齢者向け住宅 / 国際比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は研究計画に従い文献研究を中心に研究を進めた。具体的には、日本、アメリカ、イギリス、スウェーデンの高齢者向け住宅やコミュニティケア、介護保険制度を含む長期ケア政策についての研究に絞り、先行研究を行った。また、来年度実施予定の調査に向けてのフィールドワークと資料収集を実施した。 日本国内でのフィールドワークは平成26年4月1日から平成27年3月31日、アメリカでのフィールドワークは平成26年7月16日から平成26年8月2日、イギリスでは平成26年11月23日から平成26年11月25日と平成27年3月24日から平成27年3月30日の2期にわたりフィールドワークと資料収集をおこなった。スウェーデンについてはフィールドワークを実施するまでには至らないものの、高齢者福祉の研究者との面会で本研究に対するアドバイスを受け、スウェーデンの高齢者向け住宅についての知識を深める事ができた。 その他、オーストラリアにて開催された学術大会Joint World Conference on Social Work,Education and Social Development(平成26年7月9日―12日)に参加し他国の高齢者福祉政策や高齢者むけ住宅について、情報収集をおこなった。また、学会の開催に合わせオーストラリア国内、ニューサウスウェールズ州とヴィクトリア州の福祉・医療系機関を訪問し、施設見学及びに、ソーシャルワーカーや看護師へのヒヤリングをおこない、コミュニティケアと高齢者向け住宅政策に対する知見を深めた。また、英国、ブリストル大学で開かれたワークショップに参加し、研究報告をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は文献研究とフィールドワークを研究計画に従い行う事ができた。文献研究については、日本、アメリカ、イギリス、スウェーデンの高齢者向け住宅とコミュニティケアについての研究を参考にすることにより、本研究の構想についての考えを深める事ができた。また、現地を訪れ、フィールドワークを実施することにより、さらなる知見を得ることができた。しかし、研究が思うように進まなかった点もあり、特にスウェーデンのフィールドワークについては、本研究の課題に近い研究をおこなっている研究者との交流は実現したものの、現地を訪れることができなかった。しかしながら、他3国でのフィールドワークは順調に進める事ができているため、本研究は研究計画に基づき、おおむね順調に進展していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の研究計画では平成27年度にインタビュー調査をおこなうことを計画しているため、今後の方策は文献研究と収集した資料をもとに研究の枠組みを明確化するここと、インタビュー調査のための質問項目を作成することを目標とし研究を進めることである。また、今までに集めた資料や情報を整理し、政策分析を行う。
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Research Products
(2 results)