2014 Fiscal Year Annual Research Report
スピン制御を基盤としたアミン酸素酸化触媒及び炭素骨格構築反応の開発
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14J12452
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
園部 敏亮 東京大学, 薬学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | アミン / 酸化カップリング |
Outline of Annual Research Achievements |
アミン類は生物活性物質中に広く存在する初期構造であり、アミン窒素原子を足掛かりとしてsp3炭素-水素(C(sp3)-H)結合を位置選択的に変換することができれば、含窒素医薬品もしくはそのビルディングブロックに対して化合物合成の簡略化や医薬リードの構造的多様性の拡張が達成できると考えた。 <N-メシチル保護アミンとイソシアナートとのカップリング反応の開発> 当研究室で開発されたアミンβ位の酸化的カップリング反応条件をもとに、求電子剤の拡張を行った。ここでは生成物としてβアミノ酸構造を与えるイソシアナートの活用を考えた。フェニルイソシアナート、N-メシチルピペリジンを基質として用い、反応条件の検討を行い、基質一般性の検討を行った。3等量のアミンを用い、三塩化鉄・DMAP (N,N-dimethy-4-aminopyridine, 5 mol%)、TBP (1.5 eq.)、ジクロロエタン(DCE; 0.05 M)中, 60 oCにて反応は進行し、最高82 %収率にて反応が進行することを見出した。 <N-ベンジル保護アミンとニトロオレフィンとの室温下β位カップリング反応の開発> アミン窒素原子上の保護基として、N-mesityl基や4-methoxy-2,6-dimethyphenylなどは合成上取扱いにくく、反応条件が過酷であることも先の反応条件では好ましくないため、室温化で進行し、合成上取扱い易い保護基を用いた反応へ改善して行くべく検討を行った。基質として4-chlorobenzylpiperidineと種々のニトロオレフィンを用い、CuCl (5 mol%)、DMAP (20 mol%)、TBHP (tBuOOH; 2.0 eq.)、DCE (0.1 M)中にて反応を行ったところ、最高収率91%にて反応が進行することを見出した。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(1 results)