2003 Fiscal Year Annual Research Report
通信型健康管理モバイルケアプログラムの効果に関する実証的研究
Project/Area Number |
15017231
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
高野 健人 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80126234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 吉治 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (60252029)
中村 桂子 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (00211433)
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Keywords | 公衆衛生 / 情報通信技術 / 在宅介護 / 健康管理 / テレケア / モバイルケア / 生活習慣病 |
Research Abstract |
1.システムおよびプログラムの開発 システムは、双方向動画通信末端とバイタルサイン測定機器、バイオセンサー機器等からなる通信型健康管理・医療システムネットワークを構築し、大学・医療機関と家庭間を接続した。対象者は携帯電話、パーソナルコンピュータ等の端末を用いた。 2.プログラムと対象者 平成13〜14年度に開発したプログラムをもとに、以下のモバイルケア・プログラムを開発・実施した。 (1)糖尿病・耐糖能異常者への栄養・運動プログラム:医療機関にて糖尿病および耐糖能異常で生活習慣の管理が必要な者から、本研究への参加の同意が得られたものを調査対象とした。食事療法について、携帯端末を利用した食生活・栄養調査を実施し、結果に基づき食事指導を行った。運動療法について、歩数計により身体活動量をモニターし、運動指導を行った。 (2)遠隔健康教育プログラム:大学とモンゴル・ウランバードルの保健医療機関の間でテレビ電話による健康教育システムを構築した。生活習慣病、感染症をテーマとし、思春期青少年の健康リテラシーの向上、対象地区のプライマリヘルスケア従事者のスキル向上と生涯教育を目的とした遠隔健康教育プログラムを実施した。 3.プログラムの評価と社会制度的課題の検証 栄養・運動プログラムの評価として、身体測定値、血圧、血糖値、血液生化学検査値、電解質、ヘモグロビンA1cを結果評価の指標とし、生活習慣(食事・栄養、運動、飲酒、喫煙)および行動科学的健康意論調査結果を中間評価の指標としプログラムを評価した。遠隔健康教育プログラムは、健康知識および参加者の満足度について評価を実施した。その結果、各検査指標および生活習慣の改善、健康知識の向上が認められた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 福田吉治, 中村桂子, 高野健人: "携帯電話によるデジタル画像を用いた食事調査・栄養指導の有効性"日本衛生学雑誌. 59,2. 191 (2004)
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[Publications] 高野健人, 中村桂子, 福田吉治, ら: "モバイルケア栄養指導プログラムによる健康増進効果"日本公衆衛生雑誌. 50,10. 238 (2003)
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[Publications] Vaanchig Urnaa, 高野健人, ら: "モンゴル国青少年を対象とした遠隔教育プログラムの効果"日本公衆衛生雑誌. 50,10. 926 (2003)
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[Publications] 高野健人, 中村桂子, 福田吉治, ら: "携帯テレビ電話を活用した通信型在宅自己健康管理プログラムの健康増進および疾病管理への効果"日本衛生学雑誌. 58,1. 207 (2003)
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[Publications] Vaanchig U, Takano T, Nakamura K, et al.: "Tele-health education program for teenagers in Mongolia"日本衛生学雑誌. 58,1. 207 (2003)
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[Publications] Keiko Nakamura: "Applicability of information technologies for health. In : Takano T (ed.). Healthy Cities and Urban Policy Research"Spon Press. 7 (2003)