2003 Fiscal Year Annual Research Report
インフルエンザウイルス増殖を支配する宿主因子群の分子的実体
Project/Area Number |
15019112
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Research Institution | Nippon Institute for Biological Science |
Principal Investigator |
本田 文江 (財団法人)日本生物科学研究所, 研究部, 研究員 (80343747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石浜 明 (財団法人)日本生物科学研究所, 研究部, 主任研究員 (80019869)
岩田 晃 (財団法人)日本生物科学研究所, 研究部, 主任研究員 (70193745)
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Keywords | インフルエンザウイルス / RNAポリメラーゼ / 転写 / 複製 / 宿主因子 |
Research Abstract |
インフルエンザウイルスRNAポリメラーゼは、ウイルスゲノムの転写と複製のいずれにも関わるが、どのようにしてその機能変換がなされるかは不明である、組換ウイルスRNAポリメラーゼを発現する細胞でウイルスゲノムRNAが複製されることから、宿主因子(群)の関与を予測した。そこで、ウイルスRNAポリメラーゼと直接相互作用をする宿主因子(群)の分子的実体を明らかにし、それらのウイルスの転写や複製の促進または阻害の分子機構を解明する目的での2年間の研究計画を提案した。以下は本年度の成果である。 1)宿主因子群の一つPB1c54はインフルエンザウイルスRNAポリメラーゼの試験管内でのRNA合成を阻害することが明らかになった。 2)PB1c54は非感染細胞の核内及び核膜周辺に局在していることを明らかにした。 3)PB1c54相同遺伝子の欠酵母損変異株を作製した結果致死性を示したので、PB1c54は必須遺伝子であることが示唆された。 4)ウイルス増殖への影響をreversegenetics法を用いて行った結果、PB1c54はウイルス増殖を阻害することがわかった。 5)PB1c54は感染細胞でウイルスRNAポリメラーゼのサブユニットPB1と共局在することを明らかにした。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kolpashchikov, D., Honda, A., Ishihama, A.: "Structure-Function Relationship of Influenza Virus RNA Polymerase : Primer-binding Site on PB1 Subunit"Biochemistry. (in press). (2004)
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[Publications] Honda, A., Ishihama, A.: "Structure-function relationship of Influenza virus RNA polymerase"Options for Control of Influenza V. (in press). (2004)
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[Publications] 本田文江, 石浜 明: "RNAの転写と複製:インフルエンザウイルスRNAポリメラーゼの機能制御"蛋白質核酸酵素. (印刷中). (2004)