2003 Fiscal Year Annual Research Report
手作りの測機で身近な気象を観測し新事実に挑む参加型科学プロジェクト――こども気象探偵団「京都の地域気象の謎を解明せよ!」――
Project/Area Number |
15020234
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
酒井 敏 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 助教授 (30144299)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
余田 成男 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30167027)
紀本 岳志 財)海洋化学研究所, 主事
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Keywords | 理科ばなれ / 理科教育 / 気象観測 |
Research Abstract |
【量産型観測装置の設計製作】 量産型のデータロガー、温度センサー、湿度センサーを設計し、今年度は約30セット製作し、最終テストを行った。この最終テストで、温度センサーに関しては自己発熱による誤差が無視できないことが判明し、設計を変更して作り直した。また、野外で観測するためのレインシールドや、ケースの試作も行った。レインシールドは空き缶を利用したもので、市販のレインシールドに比べて桁違いに安価でかつ、十分な性能を持つ。約10ヶ月の耐久テストでも問題はなかった。さらに、数箇所で半年以上の連続観測を行い、システム全体の耐久性や安定性のテストを行い、ほぼ満足のいく結果が得られた。これで、多点観測の技術的な準備はほぼ整った。 【観測装置のキット化】 上記観測装置の部品をセットにし、組み立て説明書をつけたキットを作成した。この説明書は電子工作の基本から説明し、初心者にも組み立てられるようにした。 【高校生向けの製作指導】 京都市立堀川高校と、京都府立南八幡高校において、上記キットの製作指導を行った。多くの生徒は、半田付けの経験もなかったが、このような電子工作に大きな関心を示し、大半の生徒は観測セットを完成させることができた。ただし、あまり本質的でないコネクタ部分の半田付けが、生徒にとって予想以上に困難であることが判明し、改良が必要であることもわかった。この点に関しては、来年度改良する予定である。さらに、これらの機器の較正を行い、観測準備を整えた。
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