2003 Fiscal Year Annual Research Report
自然環境・人工環境・情報環境への探索的接触体験と理数系学問への関心との関連を探る
Project/Area Number |
15020239
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
麻生 武 奈良女子大学, 人間文化研究科, 教授 (70184132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 昇 奈良女子大学, 理学部, 教授 (40027058)
水間 玲子 奈良女子大学, 文学部, 助手 (80343268)
天ヶ瀬 正博 奈良女子大学, 文学部, 助教授 (00254376)
大石 正 奈良女子大学, 共生科学研究センター, 教授 (30112098)
高木 由臣 奈良女子大学, 理学部, 教授 (90079682)
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Keywords | 理数科系教育 / 自然環境 / 人工環境 / 情報環境 / 学問への関心 / 探索活動 / 附属学校 |
Research Abstract |
平成15年度に私たちが行った研究は、以下の6カテゴリーに分けることができる。I.「理数系大学教員へのインタヴィュー」:物理1名、数理物理1名、物理・情報科学1名、情報科学1名、生物学1名、生態生物学1名、数学2名、化学1名の計9名に、1人約1時間半ほどインタヴィューを行いその逐語記録を作成した。インタヴィューの内容は、主として2つの部分からなる。1つは、幼少時から大学に至るまでの理数系への関心がどのように生じてきたか、自然環境・人工環境・情報環境への探索的接触体験との関係についてふれながら述べてもらうことである。2つ目は、理数系離れについての認識と対策についての考え。II.「附属中等学校・小学校・幼稚園理系教員へのインタビュー」;数学2名、生物1名、算数1名、理科2名、幼稚園1名の計7名の教員についてインタヴィューを行った。1人約1時間30分ほど。基本的に大学教員に対するインタビューとほぼ同じである。III.「幼小中高大学教員によるブレーンストーミング」;大学理数系教員4名、附属幼小中等学理数系教員7名、大学心理系教員3名、歴史系教員1名の計15名による一泊のブレーンストーミングを2003年12月21日に行った。理数系離れについての認識やそれぞれの問題意識にさまざまなずれがあることが明らかになった。IV.「附属中等教育学校の生徒へのインタビュー」:附属中等教育学校の1年生から5年生(高校2年に相当)まで各学年4名の理数系の好きな生徒計20名にインタヴィュー調査を行った。この結果は、まだ分析中である。V.「奈良県下の小学5.6年生400名にアンケート踏査」;自然環境、人工環境、情報環境への興味の度合いや、さらに追求したくなる深い関心の度合いなどについてアンケート調査した。現在まだ、結果を分析中であるが、男女差がかなり強くでているなど、自然環境のとらえ方について興味深い傾向が見いだされている。VI.「その他、創造性を生み出す環境要因についての実験的研究など」;実験的な研究、フィールド的な研究でテーマの脇を固める研究を複数行いつつある。
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