2004 Fiscal Year Annual Research Report
家庭生活において児童生徒が体験する科学現象に着目した理科教材の展開研究
Project/Area Number |
15020264
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Research Institution | Niigata Women's College |
Principal Investigator |
坂口 淳 県立新潟女子短期大学, 生活科学科, 助教授 (90300079)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
呑海 信雄 県立新潟女子短期大学, 教授
佐々木 博昭 県立新潟女子短期大学, 教授
立山 千草 県立新潟女子短期大学, 講師
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Keywords | 理数系教育 / 幼児教育 / 生活材料 / 綿 |
Research Abstract |
幼稚園および小学校低学年の児童生徒を対象とし、日常生活で体験できる様々な物理・化学の現象について観察し、理数系科目の関心を就学期初期より膨らませる教材及び教育指導方法について研究をした。日常生活での経験は、子どもから大人まで共通した悩みであり、授業の導入として得やすいことから、「まちづくり」と「綿」を題材に幼稚園や小学生を対象としたセミナーにおいて授業を行い、教材の有効性について検討した。 幼稚園教育要領の環境領域と小学校の学習指導要領の生活科との関連から、身近な植物と、ものに対する関心・理解を深めるため、「綿づくり・布づくり」をテーマに、本年度は幼稚園において授業を行い、教材開発をした。私たちの身の回りの生活材料の中で、布や糸は常に身体に身につけるものであるため、馴染み深い材料であり、素材から製品まで比較的容易に扱うことができ、実際に子どもが作成することができる特長があるため、題材として扱う。授業・教材の流れは次の通りである。第1回「布・糸・わたの関係」:綿の種を植える導入として、ガーゼをほぐし、布と糸の関係について説明し、ポットに綿の種をひとつずつ埋めて、苗づくりを行う。第2回「苗の植え替え」:保護者と一緒に苗をプランターと畑に植え替える。第3回「わたつみ」:綿が成長し、種がはじけ、綿の収穫を行う。第4回「わたを紡いで糸をつくる」:保護者の協力を得ながら、綿繰り機を使い収穫した綿から種を取り除き、綿を取り出し、独楽を使って糸を紡ぐ。第5回「布づくり」:小型織機を用いてクラスの全体で布を織る。
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