2003 Fiscal Year Annual Research Report
未来社会に求められる科学的資質・能力に関する科学教育課程の編成原理
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15020272
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
小倉 康 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・基礎研究部, 総括研究官 (50224192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
人見 久城 宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (10218729)
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Keywords | 科学教育課程 / 科学的リテラシー / 科学的探究能力 / 諸外国教育事情 / 論理的判断力 / 創造的問題解決 / CASEプログラム / 認知的加速 |
Research Abstract |
(1)文献調査 米国の中学校科学教科書"Science Plus"(2002)を分析し、内容構成その他の特徴について、7月に日本科学教育学会年会にて報告した。見出された特徴とは「インテグレートされた単元」「豊富な情報量」「インテグレートされた内容(内容面、単元を超えたテーマ、STSトピック、科学のプロセススキル、利用可能なテクノロジー)」「オーセンティックな評価の強調」「全米スタンダードNSESとの明確な関連」である。また、英国の中学校"Design and Technology"科の教科書(Collins社)を分析し、デザイニングを主体とした創造的問題解決過程について分析し、成果を日本科学教育学会年会にて報告した。 (2)英国に関する渡航調査 9月に英国関連諸機関でインタビュー調査を行い、「科学的探究能力」の指導と評価について情報収集した。また、ロンドン大学フィリップ・アデイ教授から、「科学教育を通じた認知的加速(CASE)」プログラムの開発と実践について最新の研究情報を得た。英国での調査から、わが国の初等中等科学教育全般に渡って、「科学的探究能力」の指導と評価の改善に資する取り組みを多く知ることができた。 2月16日に東京で、2月19日に京都で、研究成果公開とアデイ教授の講演会を兼ねた「科学的探究能力育成のカリキュラムに関する講演会・フォーラム」を開催するとともに、アンケートによって公開した研究情報に対する参加者の意識を調査した。 研究中間報告書『英国における科学的探究能力育成のカリキュラムに関する調査』を刊行した。 (3)米国に関する渡航調査 急速に普及しつつある「アドバンスト・プレイスメント」について、7月に渡航調査した。その結果、動向として、高い学力の追求と思考力の向上をねらったPre-APコースの開講、ウェブを活用した学習方法の増加、現職教育の強調などが見られた。
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