2003 Fiscal Year Annual Research Report
中国清朝・民国時代の北京等都市における非漢語出版文化に関する社会史的研究
Project/Area Number |
15021209
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
中見 立夫 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20134752)
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Keywords | モンゴル / 出版文化 / 中国 / 北京 / 社会史 / 都市 / 印刷 / 史料 |
Research Abstract |
平成15年度に実施した研究活動のなかで、もっとも重点をおいたのは、日本・中国に伝存する(伝存した)、研究課題関係モンゴル語古籍の調査と分析である。このため、国内を中心に国外(中国・米国)でも調査を実施した。とくに戦前、小林高四郎の尽力によって、北京の原所蔵者のもとで写書され、日本へ将来されて、蒙古研究所が所蔵し、服部四郎により論文のなかで言及されているが、戦後は行方不明となっていた、「カラチン本蒙古源流」(Erdeni-yin tobci)の一抄本を米国ハーヴァード大学燕京研究所図書館において再発見し電子化し、既知の「蒙古源流」抄版本のどの系統に属するか、その資料的価値をあきらかにできたのは成果であった。 また江上波夫により、戦前期に日本へもたらされた、モンゴル語資料(現在は、横浜ユーラシア文化館、東京大学東洋文化研究所などで保管)の整理をおこなった。江上収集資料は、おもに仏典を中心として、一部、社会史的資料もふくみ、時期的にも16世紀後半から19世紀におよび、採集地も内モンゴル各地にわたる。これをデーターにとり電子化し、基本的な整理をおこなうと同時に、横浜ユーラシア文化館で開催された、特別展覧会『オロンスム-モンゴル帝国のキリスト教遺跡-』の資料展示にも協力した。なお江上関係資料の戦後、接収され行方不明となった部分に関して、台湾国立故宮博物院および中央研究院歴史語言研究所、近代史研究所において追跡調査も実施した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 中見立夫: "内外満学・清史研究剳記"満族史研究. 第2号. 156-171 (2003)
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[Publications] 中見立夫: "清朝内閣大庫明清档案の流転と台湾・中央研究院歴史語言研究所に所蔵される満州語档案"東方学. 第106輯. 139-150 (2003)
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[Publications] 中見立夫: "関于《百二老人語録》的各種抄本"清史論集(北京:紫禁城出版社). 337-347 (2003)
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[Publications] 中見立夫: ""表象"から"地域"をみる"近現代東北アジア地域史研究会ニューズレター. 第15号. 111-117 (2003)
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[Publications] 中見立夫: "〓.〓.〓〓〓〓〓〓〓 〓〓 〓 〓〓〓〓〓 〓〓〓〓vv〓"Mongolica, an International Annual of Mongol Studies. Vol.13(34). 122-127 (2003)
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[Publications] 中見立夫: "《Qara*in-u Meng gu yuan liu》kemeku teuken surbul*is-tuqai"Mong*ol teuke sudulal(呼和浩特:内蒙古大学出版社). 第七輯. 548-561 (2003)
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[Publications] 中見立夫: "内国史院档 天聡七年"財団法人東洋文庫. xvii+390 (2004)