2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15023239
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
水島 徹 岡山大学, 薬学部, 助教授 (00264060)
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Keywords | DNA複製 / ORC / Cdc6p / MCM / DNAチップ / がん |
Research Abstract |
本年度我々は、DNA複製関連のヒト遺伝子のほとんどを網羅したDNAチップを企業と共同で開発した。このDNAチップは、複製開始反応に関与する遺伝子(ORC,Cdc6pをコードする遺伝子など)、複製フォークの進行に関与する遺伝子(DNAポリメラーゼをコードする遺伝子など)、複製チェックポイントに関与する遺伝子(RAD53をコードする遺伝子など)など、約200遺伝子からなる世界で初めての複製関連遺伝子チップである(特許申請準備中)。さらに我々はこのDNAチップを用いて、脳、肺、胃、腸、膵臓、肝臓、卵巣、子宮など様々な組織由来の株化されたがん細胞において、複製関連遺伝子の発現を網羅的に解析した。その結果、既に報告のあるMCM(DNAヘリカーゼ)関連遺伝子以外にも、正常細胞に比べ多くのがん細胞で発現が上昇している複製関連遺伝子を複数同定した(Cdt1など)。我々はこれらの遺伝子の発現上昇が、細胞のがん化に寄与しているのではないかと考えている。 また本研究提案では、細胞のがん化に関与する複製関連遺伝子変異を同定することも目標としている。本年度我々は、株化されたがん細胞における複製関連遺伝子変異の有無を調べた。その結果、複数の遺伝子(ORC1遺伝子など)中に変異を発見したが、複数のがん細胞で共通する変異は同定されなかった。平成16年度はこのような解析を(臨床分離されたがん組織を含め)続けると共に、同定された変異遺伝子を正常細胞内で発現し、細胞のがん化への関与を調べる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Makise, M.: "Kinetics of ATP-binding to Origin Recognition Complex of Saccharomyces cerevisiae"J.Biol.Chem.. 278. 46440-46445 (2003)
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[Publications] Takahashi, N.: "Analysis on Origin Recognition Complex containing Orc5p with defective Walker A motif"J.Biol.Chem.. (in press).
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[Publications] Hoshino, T.: "Prostaglandin E_2 protects gastric mucosal cells from apoptosis via EP_2 and EP_4 receptor activation"J.Biol.Chem.. 278. 12752-12758 (2003)
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[Publications] Mizushima, T.: "Protection of gastric mucosal cells from apoptosis and necrosis by induction of HSP and PGE_2"Jpn.J.Hyperthermic Oncol.. 19. 67-78 (2003)
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[Publications] Tsutsumi, S.: "Molecular mechanism of adaptive cytoprotection induced by ethanol in human gastric cells"Exp.Biol.Med.. 228. 1089-1095 (2003)
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[Publications] Sekiya, H.: "Functional cloning and characterization of a multidrug efflux pump, MexHI-OpmD, from a Pseudomonas aeruginosa mutant"Antimicrob.Agents Chemother.. 47. 2990-2992 (2003)