2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15028206
|
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
丹生谷 博 東京農工大学, 遺伝子実験施設, 教授 (60135936)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 保彦 東京農工大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (40291348)
|
Keywords | タバコモザイクウイルス / 抵抗性遺伝子 / N遺伝子 / 防御応答 / ウイルス耐性植物 / 遺伝子組換え / ジーンサイレンシング / スプライシング |
Research Abstract |
Nicotiana tabacum cv.Samsun NN由来のN遺伝子のcDNAを用いて,Nタンパク質と相互作用する宿主細胞由来のタンバク質のcDNAクローニングを行い,複数の14-3-3イソフォームを単離した。Nタンパク質のロイシンリッチリピート(LRR)ドメインをプローブとしたファーウエスタンブロット法では14-3-3イソフォームのうちωグループのa, b, c, f, hおよびΨグループのe, iが顕著に結合能を示した。しかし,κグループのd, gは結合能は低く,εグループのT(S)は全く結合しなかった。TMVのエリシターであるレプリカーゼのヘリカーゼドメインをプローブとした場合にもLRRをプローブとした場合とほとんど同様の結果が得られた。逆に,14-3-3をプローブとして結合能を解析したところ,LRRドメインやLRRを含むNタンパク質全体が顕著な結合能を示し,TIRやNBSドメインおよびコントロールのGSTとは全く結合しなかった。また,14-3-3プロープはヘリカーゼドメインと顕著な相互作用を示し,TMVのOMおよびOb系統由来の何れのヘリカーゼとも同様な結合能を示した。 14-3-3遺伝子の発現についてノーザンブロット法により解析した結果,イソフォームhはTMV感染後48時間にゼロ時間におけるレベルまでに上昇を示した。以上の結果より,ヘリカーゼドメインは第3のタンパク質を介して間接的にNタンパク質と相互作用していると推定できるので,14-3-3タンパク質はそのような介在タンパク質の候補として有力であると考えられた。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] Y.Matsushita: "The catalytic subunit of protein kinase CK2 phosphorylates in vitro movement protein of Tomato mosaic virus."Journal of General Virology. 84. 497-505 (2003)
-
[Publications] K.Yoshioka: "Interaction of Tomato mosaic virus movement protein with tobacco RIO kinase."Molecules and Cells. 17・2(印刷中). (2004)
-
[Publications] K.Konagaya: "Members of 14-3-3 protein isoforms interacting with both Tobacco mosaic virus resistance gene product N and the Viral elicitor."Journal of General Plant Pathology. 70(印刷中). (2004)