2004 Fiscal Year Annual Research Report
翻訳フレームを持たない新規なポリAプラスRNA群の機能解析
Project/Area Number |
15030227
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
野島 博 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (30156195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
薮田 紀一 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (10343245)
奥崎 大介 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (00346131)
東岸 任弘 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (20379093)
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Keywords | 非翻訳性RNA / ゲノムデータ / 分裂酵母 / 減数分裂 / アンチセンスRNA / LTR / RNA結合モチーフ / RNAi |
Research Abstract |
我々は分裂酵母においてpoly(A)の付加したnon-cording RNA (poly(A) plus ncRNA : pncRNA)が多数見出してきた。これらの中には、pncRNA同士がセンスあるいはアンチセンスに重複しているものや、ゲノム中のORFや3'UTRとアンチセンスに重複しているものなどが存在する。新たに減数分裂期特異的に発現するpncRNAを包括的な単離するため、減数分裂期に誘導した細胞からcDNAライブラリーを作成し、減数分裂期に進行しない細胞から抽出した全mRNAを差し引く段階的サブトラクション法を適用した。この差分化ライブラリー中のcDNAの塩基配列を読みゲノム上のORF位置と比較することで、ORFをコードしないcDNA (pncRNA)を同定した。 現在までに、約50%のcDNAの解析が完了し、35個の新規pncRNAを同定した。残りのcDNAの解析を終えると、50を越える新規pncRNAの取得が期待できる。これまでに同定したpncRNAの中には、減数分裂特異的に発現する遺伝子とアンチセンスに発現しているものや、減数分裂期に発現する遺伝子を制御するLTR(Long terminal repeat)付近に位置するものも含まれており、これらとの関係についても解析を進めた。一方、RNAi機構と発現制御の関係を明らかにするため、マイクロアレイを用い、野生型株と比較してdcr1破壊株、ago1破壊株において発現が上昇あるいは減少している遺伝子の同定を試みた。その結果、両破壊株ともに高度に発現が上昇している新たな3遺伝子を発見した。また逆に両破壊株で発現が減少している2個の遺伝子も同定した。さらにRNA結合モチーフを持ち、減数分裂期特異的に発現が誘導される遺伝子を2遺伝子同定して機能解析を行った。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Mcp6, a meiosis-specific coiled-coil protein of Schizosaccharomyces pombe, localizes at the spindle pole body and is required for horsetail movement.2005
Author(s)
Saito, T.T., Tougan, T.Okuzaki, D., Kasama, T., Nojima, H.
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Journal Title
J.Cell Sci. 118(2)
Pages: 447-459
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[Journal Article] Mcp7, a meiosis-specific coiled-coil protein of fission yeast, associates with Meu13 and is required for meiotic recombination.2004
Author(s)
Saito, T.T., Tougan, T.Kasama, T., Okuzaki, D., Nojima, H.
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Journal Title
Nuc.Acids Res. 32(11)
Pages: 3325-3339