2003 Fiscal Year Annual Research Report
新規微量糖鎖C-マンノシルトリプトファンの生物機能の解明
Project/Area Number |
15040211
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
西川 俊夫 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助手 (90208158)
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Keywords | 糖鎖 / C-グリコシド / C-マンノシルトリプトファン / レクチン / ConA / MBL / モノクローナル抗体 |
Research Abstract |
1994年にヒト尿中のRNaseから発見されたα-C-マンノシルトリプトファン(C-Man-Trp)は、TrpとマンノースがC-グリコシドを介して直接結合した全く新規な糖鎖構造である。(C-Mah-Trp)は天然からほとんど入手できないが、申請者らはすでに完全化学合成に成功しているので、化学合成で供給される(C-Man-Trp)およびその分子プローブを活用して、この全く新規な糖鎖の生物機能を解析することを目的として研究を行った。 本年度は、まずセファロースに固定化した(C-Man-Trp)を使ってマウス血清から見いだした30KDaの分子量を持つ特異的タンパクの同定を目指して研究を進めた。分子量などから、このタンパクはMBL (Mannose Binding Lectin)である可能性があったが、抗MBL-C, MBL-Aモノクローナル抗体を使った免疫染色実験、および精製したMBL-Cを使った実験からこのタンパクがMBL-C, MBL-Aでないことがわかった。 (C-Man-Trp)の超微量分析に不可欠なグルコース、ガラクトースの類縁体の合成を進めアノマーの異性体を含む計6種の糖インドールを合成した。残す3段階によってそれぞれTrpへ変換し、エドマン分解によるペプチドシーケンサーの標品として利用する予定である。 また、合成(C-Man-Trp)を抗原としたモノクローナル抗体の調製に着手した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] T.Nishikawa他: "α-C-Mannosyltryptophan is not recognized by conventional mannose-binding lectins"Bioorganic Medicinal Chemistry. (印刷中). (2004)
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[Publications] T.Nishikawa他: "A novel stereoselective carbon-chain extension reaction at the C-6 position of 1,6-anhydropyranose"Tetrahedron Letters. 45. 175-178 (2004)
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[Publications] T.Nishikawa他: "Stereocontrolled Synthesis of 8,11-Dideoxytetrodotoxin, An Unnatural Analogue of Puffer Fish Toxin"Chemistry, A European Journal. 10. 452-462 (2004)
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[Publications] M.Yotsu-Yamashita他: "Biological activity of 8,11-dideoxytetrodotoxin : lethality to mice and the inhibitory activity to cyctotoxicity of ouabain and veratridine...."Toxicon. 42. 557-560 (2003)
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[Publications] 西川俊夫: "構造の特異な生理活性物質の合成研究-環状エンジイン化合物の合成研究-"有機合成化学協会誌. 62. 226-237 (2004)