2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15068203
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
村井 章介 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30092349)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮武 正登 佐賀県立名護屋城博物館, 学芸員
榎本 渉 東京大学, 東洋文化研究所, 助手 (60361630)
高橋 公明 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (50171476)
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Keywords | 日本 / 韓国 / 中世 / 港湾 / 都市 / 考古学 / 歴史 / 対外関係 |
Research Abstract |
11/30、東京大学にて会議を開き,本年度事業計画の検討・立案、来年度以降の展望などについて、討議を行なった。併せて研究会も開催し、報告・討論を行なった。 (1)村井章介「銀山と海賊-16世紀後半のヨーロッパ製地図に描かれた日本列島周辺-」 (2)孫承哲「三浦の研究史・課題・史料」 (3)李領「韓国の古代・中世の港-鎮浦口に関する一考察-」 (4)高橋公明「済州島関係地誌情報による港湾の再構成-『耽羅巡歴図』を素材として-」 (5)岡本真「日本中世後期における赤間関・門司関」 (6)榎本渉「栄西著『入唐縁起』と博多唐房」 12/21、調査に当たっての打ち合わせのために博多で会議を開いた。 3/1-8、福岡県・佐賀県・長崎県の沿岸部・島嶼部で、中世日本の海上交通に関する史跡や立地などの確認、博物館所蔵史料の調査などを行なった。特に現在発掘調査中の遺跡を重点的に視察し、映像に記録し、諸情報を収集することに努めた。具体的な調査地は以下の通りである。 (1)中国・朝鮮へ渡航する航路上の古代・中世港湾遺跡:博多を始め、加部島・呼子・平戸など。遣唐使・遣新羅使や入宋僧らの足跡。 (2)『蒙古襲来絵詞』に描かれた元寇関係の戦績地:博多中心部の古戦場、生の松原防塁、鷹島海底遺跡。 (3)海の武士団松浦党各家の本拠地:調川・志佐・田平・的山大島・御厨・今福・佐志・波多津・山代・有浦など。屋敷跡・寺社・墓地・港湾等の位置関係。『海東諸国紀』『籌海図編』など、外国の地理書に掲げる地図に見える港湾。 (4)文禄慶長の役の出撃基地:名護屋城本城、城下町と港湾、各大名の陣屋跡、呼子港、波多氏本城。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] MURAI Shosuke: "Espace regional et construction de l'Etat dans L'archipel japonais au Moyen Age"Annales-Histoire, Sciences, Sociales-. 58-5. 981-1008 (2003)
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[Publications] Enomoto Wataru: "Updates on Song History Studies in Japan : The History of Japan-Song Relations"Journal of Song-Yuan Studies. 33(印刷中). (2004)
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[Publications] 榎本渉: "中国史料に見える中世日本の度牒"禅学研究. 82. 57-83 (2004)
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[Publications] 宮武正登: "松浦地方沿岸部における水中考古学研究の可能性"九州・沖縄水中考古学協会第2回学術シンポジウム「わたつみのタイムカプセル-アジアの水中考古学最前線-」報告. (口頭発表). (2003)
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[Publications] 宮武正登: "九州における織豊系城郭研究10年の現状と課題"織豊城郭. 10. 17-40 (2003)
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[Publications] 孫承哲: "朝鮮時代韓日關係史料の紹介"韓日關係史研究. 18. 5-58 (2003)
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[Publications] 孫承哲: "朝鮮時代通信使概念の再検討"朝鮮時代史研究. 27. 5-32 (2003)
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[Publications] 孫承哲: "日本歴史教科書高麗・朝鮮時代記述の歪曲實態分析"韓日關係史研究. 19. 133-208 (2003)
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[Publications] 服部英雄, 宮武主登, 等(共著): "肥前千葉氏と小京都小城"佐賀県小城町・小城町教育委員会. 92 (2003)
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[Publications] 村井章介: "日本の中世10 分裂する王権と社会"中央公論新社. 306 (2003)