2003 Fiscal Year Annual Research Report
地理情報システムを用いた歴史的地域景観復元のための技術的検討
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15068209
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
新納 泉 岡山大学, 文学部, 教授 (20172611)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今津 勝紀 岡山大学, 文学部, 助教授 (20269971)
久野 修義 岡山大学, 文学部, 教授 (20144305)
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Keywords | 地理情報システム / 歴史的景観 / 絵図 / 開発 / 額田寺 / 足守 / SRTM |
Research Abstract |
1 8世紀に作成された「額田寺伽藍並条里図」に描かれている奈良県大和郡山市額安寺周辺地域について、9月22日、11月3日、12月22日の3回にわたって、詳細な現地踏査を実施し、絵図と現地形との対応関係について検討を行った。また、1963年に撮影された航空写真を入手し、新たに全景の航空写真と、写真測量が可能な形での複数の航空写真の撮影を行った。こうした作業により、絵図と現地形の対応関係がかなり明らかになった。対象地域について、GPSと地図との対応を求める作業を行った。 2 中世の「備中国賀夜郡服部郷図」および「備中国足守荘絵図」に描かれている岡山県足守地域について、研究を進めるために、岡山県教育委員会および岡山市教育委員会から協力を得る体制を構築した。また、現地の発掘調査現場に行き、土層の堆積についての基礎的な情報を入手した。 3 8世紀の「御野国加毛郡半布里戸籍」が残されている岐阜県加茂郡富加町地域について、現地の踏査を行った。 4 海外との比較研究を行うため、アメリカ航空宇宙局(NASA)が提供しているユーラシア全域にわたる詳細な数値標高データであるSRTMを利用するためのコンピュータ・プログラムの作成を行い、地形の比較を行う作業に着手した。
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Research Products
(1 results)