2005 Fiscal Year Annual Research Report
中世東アジアの交流・交易に関する新研究戦略の開発・検討
Project/Area Number |
15068211
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
池田 栄史 琉球大学, 法文学部, 教授 (40150627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊見山 和行 琉球大学, 教育学部, 教授 (40211403)
佐伯 弘次 九州大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (70167419)
上原 靜 沖縄国際大学, 総合文化学部, 助教授 (40320519)
後藤 雅彦 琉球大学, 法文学部, 助教授 (30291553)
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Keywords | 水中考古学 / 交流・交易 / 中世東アジア / 鷹島海底遺跡 / 高麗瓦 / 海底探査 / グスク / 中世居館趾 |
Research Abstract |
研究期間3年目となる今年度の調査・研究として、はじめに沖縄県久米島において研究会を開催した。これは研究代表者の呼び掛けに答えたものであり、久米島のグスクについて、現地調査を実施するとともに、久米島の歴史的位置付けをめぐる複数の発表と討議を行なった。 また、水中考古学研究については、平成17年3月に発生した福岡市玄界島沖合地震のため、平成15年度より継続していた沈没船探査が実施できない状況となったことから、調査地を長崎県北松浦郡鷹島海底遺跡群へと変更した。そこでは、これまでの調査によって遺物の集中出土がみられた3地区(神崎、浦下浦、床浪)について、海底地形および地質探査を実施した。これについては、東海大学海洋学部根元謙次研究室の協力を得、マルチファンビームとストラタボックスを用いたデータの取得を行い、これを3Dムービー化することとした。この方法によれば、これまでの目視による狭い範囲のみの観察から、地形および海底地質堆積状況に対する俯瞰的な把握が可能となり、かなり有効な方法であることが確認された。 なお、鷹島海底遺跡出土資料については、考古学的資料整理作業に着手した。今年度の作業では、13・14年度に実施した神崎地港改修工事に伴う緊急発掘調査の際の出土資料の中で、青銅器および陶磁器について、約300点余りの実測作業を終了した。 今年度から新たに開始した調査としては、鹿児島県大島郡喜界町志戸桶七城遺跡の測量調査がある。七城遺跡はほぼ40m四方の規模を持つ方形土塁を巡らした構造物で、日本本土の中世居館に類似する。このような構造の構築物は、奄美・沖縄諸島では確認されておらず、その系譜や年代の確定を含めた継続調査が必要となる。 沖縄県名護市における高麗瓦窯跡探査については、名護市教育委員会が収蔵するこれまでの同市内採集資料について、実測および写真撮影を行ない、考古学的資料化を図った。
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Research Products
(3 results)