2004 Fiscal Year Annual Research Report
第一原理計算に基づく金属ガラスの相互作用エネルギーの解析と構造模型の構築
Project/Area Number |
15074206
|
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
星野 敏春 静岡大学, 工学部, 教授 (70157014)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤間 信久 静岡大学, 工学部, 助教授 (30219042)
古門 聡士 静岡大学, 工学部, 助教授 (50377719)
安里 光裕 東京都立工業高等専門学校, 講師 (20353261)
|
Keywords | 第一原理計算 / LSDAとGGA / Screened FPKKR / 不純物問題 / 内部エネルギーのクラスター展開 / 格子ひずみエネルギー / クラスター展開相互作用模型(Coherent phase) / EAM型相互作用模型(Non-coherent phase) |
Research Abstract |
1.Coherent phase合金の相互作用エネルギー模型 (i)AlCu、AlZn(Cu、Zn低濃度)の析出初期過程の動力学を調べるモンテカルロ法用の相互作用エネルギー模型の化学的相互作用部分(クラスター展開)の構築を行った。(ii)Mg添加AlCuの析出(その析出初期過程が大きく変化し析出強度が増加)について、東工大里グループにより提案されている物理描像を本研究の相互作用エネルギーの解析で確かめた。(iii)3体相互作用エネルギーの符合と大きさでAlCu, AlZn析出相の形を区別。(iv)AlZnの析出相の初期過程が本研究の2体(第1,2近接)、3体(第1近接間)の相互作用エネルギーを用いたモンテカルロ計算で再現。(PTM-conferenceで発表予定)2.格子ひずみエネルギー 1の模型で無視されている格子ひずみエネルギーの模型化に必要なinput data(Na-Si, Sc-Zn, Zr-Ag 1不純物まわりの格子ひずみとそのエネルギー)を力の計算で系統的に求めた(模型化可能)。3.Al_3X(X=Sc-Ni)規則合金、AlMnの準結晶の原子構造 Alと遷移金属の合金は、組み合わせでいろいろな原子構造が現われる。金属ガラスについては、ほとんどの系でその原子構造の決定がなされていない。本研究の最終目的の1つは、「本研究で求まる不純物間相互作用エネルギーで、そのような複雑系の原子構造予測とその原子構造安定化機構を解明すること」である。本年度は、Al基合金(題目)の原子構造の特徴が本研究の、Al(fcc)中のX-X相互作用エネルギーの第1〜4近接の相互作用エネルギーで定性的に区別できることを示した。4.金属ガラス(Non-coherent phase)の原子構造研究、および分子動力学用のEAM型の相互作用エネルギー模型の構築 いろいろな結晶構造の元素の計算結果と、本研究の不純物相互作用エネルギーをinputとして,それちを再現する(fittingで)EAM模型を構築する研究を開始した。本年度は、Al, Cu, Ni, Zrのfcc, bcc, hcp, sc, diamondの原子構造でのエネルギー(input data)を求めた。
|
Research Products
(7 results)