2005 Fiscal Year Annual Research Report
第一原理計算に基づく金属ガラスの相互作用エネルギーの解析と構造模型の構築
Project/Area Number |
15074206
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
星野 敏春 静岡大学, 工学部, 教授 (70157014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤間 信久 静岡大学, 工学部, 助教授 (30219042)
田村 了 静岡大学, 工学部, 助教授 (20282717)
古門 聡士 静岡大学, 工学部, 助教授 (50377719)
安里 光裕 東京都立工業高等専門学校, 講師 (20353261)
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Keywords | 第一原理計算 / 密度汎関数法の一般化勾配近似(GGA) / Screened full-potenntial KKR / 内部エネルギーのクラスター展開 / 格子ひずみエネルギー / ZrCu金属ガラス中のicosahedron |
Research Abstract |
1.GGA-FPKKR計算によるAl高濃度AlX(X=Sc-Zn,Y-Cd)合金の原子間相互作用模型の構築:(a)我々の提案した内部エネルギーのクラスター展開(化学的エネルギー部分)でAl_3X(X=Sc,Ti,V)規則合金の(L1_2,DO_<22>,DO_<23>)構造の全エネルギーの大小を本研究で得られる2体相互作用エネルギーのみを含む内部エネルギーで再現した。(b)原子サイズが大きく違う元素からなるAlCu合金の場合,Cuの不純物集合体の格子ひずみエネルギーを模型化した。 2.Zr基規則合金の相互作用の特徴と原子構造(GA&Screened-FPKKR計算):単元素hcp-Zr,tetragonal-bcc-Zr_2Cuの原子間距離の実験結果を再現した。単元素Cu,Zr、規則合金ZrCuの全エネルギーの格子定数依存性をいろいろな原子構造で算出した。 3.ZrCU金属ガラス中のZr_<10>Cu_3-icosahedronの安定化機構:hcp構造の孤立クラスターZr<10>X_3を自由に変形させると、X=Cuの場合にはicosahedron-Zr<10>Cu_3、X=Niの場合はhcpとicosahedronの間の構造になる(STO基底の第一原理計算)。Zr中のX不純物の2体相互作用エネルギーの距離依存性を用いて、icosahedro-Zr<10>Cu_3の安定化機構を明らかにした。 4.GGA-FPKKR計算による、Zr基合金の高精度Embedded-atom-method-potentail(EAMP)模型の構築:ZrX(X=Cu,Ni,Al)合金のEAMP構築の計算プログラムを作成し、単金属のEAMPを構築した。
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Research Products
(7 results)