2005 Fiscal Year Annual Research Report
研究領域「最高エネルギー宇宙線の起源」の統括と運営
Project/Area Number |
15077101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福島 正己 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (30241227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 三郎 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40047337)
垣本 史雄 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (00092544)
吉田 滋 千葉大学, 理学部, 助教授 (00272518)
笠原 克昌 芝浦工業大学, システム工学部, 教授 (00013425)
林田 直明 東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (50114616)
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Keywords | 宇宙線 / 極高エネルギー / 宇宙物理 / 素粒子実験 / 大気蛍光 |
Research Abstract |
平成17年度には以下の研究を実施した。 (1)大気蛍光望遠鏡第1サイト(Black Rock Mesa)の望遠鏡調整を行い、うち2基の望遠鏡を定常観測可能な状態とした。大気透明度観測用レーザーの運用試験を3回行った。 (2)同、第2サイト(Long Ridge)のアクセス道路整備と土地平坦化等の土木工事を行い(ユタ大学担当)、望遠鏡格納庫・付帯設備を建設した。 (3)大気蛍光望遠鏡(躯体・反射鏡・撮像カメラなど)の量産や輸送に係わる、コスト節減の検討を行い、望遠鏡躯体1台を米国で製作した。 (4)大気蛍光望遠鏡のデータ読み出し回路(AD変換と信号認識)の開発を完了し、量産を開始した。トリガー回路(シャワー軌跡認識)の開発を完了した。 (5)明野観測所で、望遠鏡カメラ及び電子回路の統合試験を行った。その後、現地サイト(Black Rock Mesa)で試験観測を行い、空気シャワー事象の観測に成功した。 (6)地表検出器及び付帯する通信塔、レーザー射出装置などの土地使用許可の手続がほぼ完了し、2006年2-3月に公開意見聴取を行った(ユタ大学担当)。 (7)地表検出器(シンチレータ、データ読み出し・通信用電子回路、高精度時間検出器(GPS)、自立電源などを含む)の開発を完了した。柏の宇宙線研で、地表検出器本体部分を350台製作し、うち250台を現地に輸送して設置の為の準備を行った。 (8)長距離ネットワーク構築に必要な通信塔3基を購入し、現地に輸送した。 これらの研究計画を統合して推進するために、総括班会議(JEB : Japanese Executive Board)を月例で開催した。また、総括班の主催で日米の共同研究者を集めた宇宙線望遠鏡グループ全体会議を2回開催した。以上の研究実施に伴う、現地調査費用・外国旅費・会議参加費用・領域運用に伴う事務費・人件費などを、総括班で執行した。
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Research Products
(16 results)