2005 Fiscal Year Annual Research Report
最高エネルギー粒子放射源の同定による粒子線天文学の確立
Project/Area Number |
15077201
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
吉田 滋 千葉大学, 理学部, 助教授 (00272518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 秀幸 千葉大学, 理学部, 助教授 (60214590)
草刈 英榮 千葉大学, 教育学部, 教授 (00092049)
内堀 幸夫 放射線医学総合研究所, 研究員 (50342879)
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Keywords | 宇宙線 / 高エネルギー / 宇宙 |
Research Abstract |
平成17年度は、アメリカ・ユタ州現地に350台の検出器アレイを設置し、データ収集システム・通信システムの動作確認、安定性の試験を行った。検出器回路系は、ほぼ最終版に近いものを搭載し、無線LANによる検出器データの送受信が安定的に動作していることを確認した。バッテリー電源、ソーラーパネルについては機種選定試験も兼ねて、2社の製品を基にしたシステムを開発、運用し、両者の間に性能の差は無いことが分かった。アンテナの選定も終了し、350台分のアンテナを購入した。 検出器信号読み出し回路系は、530台分の大量製作に入った。基板製作・実装をほぼ終了し動作試験に入っている。 地表検出器に使用される光電子増倍管の較正システム開発も行い、一日2本のペースでゲイン、ノイズ、ダイナミックレンジの測定を行っている。これらのデータは、増倍管の質管理、及び実際のデータ解析において使用される。300台分の検出器にinstallする計600本の光電子増倍管の全較正を終了し、取得データをデータベース化するための検討を行っている。 データ解析の基本となる、シミュレーション・解析ソフトウエアの開発にも着手し、Java言語を用いたシミュレーションライブラリーの構築を行った。検出器系のシミュレーターは未完成であるが、データクラスの開発、全体を統合するフレームワークを完成した。来年度にはシミュレーションイベントの大量生成に入れる見込みである。また大気蛍光検出器と地表検出器が同時に観測した事象("Hybrid Events")の解析手法開発に着手した。エネルギー決定に重要な役割を果たす。
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