2007 Fiscal Year Annual Research Report
ゴルジ体を中心とするメンブレントラフィックの制御機構
Project/Area Number |
15079204
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中山 和久 Kyoto University, 薬学研究科, 教授 (40192679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
申 恵媛 京都大学, 薬学研究科, 助教 (10345598)
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Keywords | ARF / Rab / メンブレントラフィック / 小胞輸送 |
Research Abstract |
トランスゴルジ網(TGN)で機能する低分子量GTPaseのARL1とARFRP1、およびこれまでは主としてTGNに局在し、ARFのエフェクターであると考えられてきたArfaptin-1(POR2)とArfaptin-2(POR1)に関して以下のことを明らかにした。 1.これまで、ARL1はARFRP1の下流で機能し、TGNからの順行輸送とTGNへの逆行輸送の両方を調節すると考えられてきたが、RNA干渉法を用いた実験などによって、両者別個に機能し、ARFRP1はTGNからの順行輸送を、ARL1はエンドソームからTGNへの逆行輸送を調節することを明らかにしたこと。 2.Arfaptin-1とArfaptin-2のTGNへの局在が、ARFではなく、ARL1によって決定されることをRNA干渉法などによって明らかにしたこと。ただし、ARL1が関与することがこれまでに判明している輸送経路には関係しないこと。 3.タイムラプスイメージングで観察すると、Arfaptin-1とArfaptin-2はTGNから出て行くチューブル状の構造にダイナミックに存在すること。 一方、ゴルジ体やTGNで機能すると考えられていたARF3に関して、RNA干渉法を用いて以下のことを明らかにした。 4.ARF3は構造的に極めて類似するARF1とは異なり、主として初期エンドソームと後期エンドソームで機能し、リソソームでの分解経路を調節すること。
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Research Products
(5 results)