2005 Fiscal Year Annual Research Report
エンドサイトーシスの分子機構:分子構造から細胞機能まで
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15079206
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
竹居 孝二 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (40322226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 浩司 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 講師 (80325092)
李 順愛 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (30403497)
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Keywords | エンドサイトーシス / 小胞輸送 / 無細胞系 / ライブイメージグ / リポソーム / ダイナミン / アンフィファシジン |
Research Abstract |
1.エンドフィリン1の機能解析 ダイナミン1の結合タンパク、エンドフィリン1の機構解析を行い、人工脂質膜(リポゾーム)存在下でエンドフィリン1がダイナミンGTPaseの活性を上昇させることを明らかにした。また、その効果はリポゾームの曲率に依存し、エンドフィリン1は他のBARドメインを含むタンパクと比べ、曲率の高いリポゾームにより強く結合する傾向が認められた。 2.アンフィファイジン1の機能解析 1)アンフィファイジン1のCDK5リン酸化 ダイナミン1の結合タンパク、アンフィファイジン1はサイクリン依存性キナーゼ(CDK5)により5カ所のリン酸化を受ける。生理的リン酸化部位を同定するためにリン酸化部位点変異アンフィファイジン1を用いて、脂質二重膜存在下でCDK5によりリン酸化される部位を質量分析により解析した。その結果、S276とS285の二カ所が重要であることが明らかにされた。 2)ファゴサイトーシスにおけるアンフィファイジン1の動態、機能 フォスファチジルセリン依存性ファゴサイトーシスの初期過程で形成されるラッフルにアンフィファイジン1がリクルートされることを示した。また、アンフィファイジン1のRNAiによりラッフル形成とファゴサイトーシスが抑制されたことから、アンフィファイジン1がフォスファチジルセリン刺激からF-アクチンの再編成に至るシグナル経路で機能することが示唆された。 3.Cortactin 1の機能解析 リポゾーム存在下でヌクレオチド依存的にダイナミン1に結合するタンパクを質量分析により網羅的に解析、同定した。結合タンパクのうち、コルタクチン1について解析し、コルタクチン1とダイナミン1との結合がF-アクチン依存性であること、コルタクチン1がダイナミン1のGTPアーゼ活性を変化させること、神経前シナプスに局在することなどを明らかにした。
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Research Products
(5 results)