2007 Fiscal Year Annual Research Report
エンドサイトーシスの分子機構:分子構造から細胞機能まで
Project/Area Number |
15079206
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
竹居 孝二 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40322226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 浩司 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (80325092)
李 順愛 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (30403497)
田邊 賢司 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (80423341)
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Keywords | エンドサイトーシス / エンドソーム / 小胞輸送 / ダイナミン / 微小管 / ライブイメージグ |
Research Abstract |
1)ダイナミンによる微小管動態制御 エンドサイトーシスの機能タンパクであるダイナミンは、細胞骨格の一つである微小管に結合する遺伝子として同定されたが、その生理的意義は不明であった。そこで我々はRNAiによりダイナミン2の発現を抑制した細胞の微小管を形態的に観察した。その結果、ダイナミン2のノックダウンにより動的な微小管が減少し、微小管に沿った膜輸送の障害によりゴルジ体の分散が起こる事を見いだした。さらに、変性性末梢神経障害であるシャルコー・マリー・トゥース病の原因遺伝子として報告されたダイナミン変異体を発現させた細胞でも、同様の結果が観察され微小管の異常な蓄積が観察された。以上の結果からダイナミンが微小管のダイナミクスを制御している可能性が示唆された。 2)チューブ状エンドソームの切断と成熟機構 分子選別に機能する初期エンドソームでは、初期エンドソームからリサイクルに向かうチューブ状エンドうソームが形成切断され、リサイクルエンドソームに向かう。一方、残存したエンドソームは、分解に向かう物質を含んだ後期エンドソームへの成熟が行われる。この二つのプロセスがどのように連携しているのかは判っていなかった。我々は、阻害剤を用いてチュニブ状エンドソームの切断、後期エンドソームへの成熟を阻害し、これらのプロセスについて解析した。その結果、チュブ状エンドソームの切断にダイナミンが関与しており、チューブ切断がエンドソームの酸性化と移動などの成熟過程に必要である事を見出した。
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Research Products
(10 results)