2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15079207
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
佐々木 卓也 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (40241278)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 範行 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教授 (00322719)
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Keywords | 小胞輸送 / 可塑性 / 神経伝達 / 細胞接着 / 低分子量CTPase / Rab3 GAP / Rabconnection-3 / Rab13 |
Research Abstract |
本研究では、Rabファミリー低分子量G蛋白質を中心とした細胞内小胞輸送の制御分子群に注目し、多細胞生物の可塑性を支える小胞輸送の制御機構について解析を行った。情報の可塑性については、Rab3の活性制御蛋白質であるRab3 GEPに直接結合し、今一つの活性制御蛋白質Rab3 GAPに間接的に結合するシナプス小胞蛋白質Rabconnection-3について、構成するαおよびβの2つのサブユニットのノックアウトマウスの作製に成功した。現在、マウスについては解析中であるが、これまでの解析から、本蛋白質は神経伝達の場であるシナプスの形成に関与している可能性が高い。また、ヒトのRab3 GAPの触媒サブユニットp130は、精神遅滞を主症状とするWarburg Micro症候群の原因遺伝子であるが、p130のノックアウトマウスでは、シナプス小胞輸送の異常が認められるとともに、ホルモン分泌顆粒の輸送にも影響が見られた。一方、形態の可塑性については、これまでに私どもはタイトジャンクションの細胞間接着分子であるoccludinのリサイクリングを制御するRab13-JRAB系を見出しているが、本年度の本研究では、Rab13-JRAB系がアクチン細胞骨格系に作用してoccludinの輸送に関与することを明らかにした。また、Rab13-JRAB系がイヌ腎上皮由来のMDCK細胞のホルボールエステルによる細胞分散にも関与することを明らかにした。このように、本年度の本研究は順調に進展し、当初の目的はほぼ達成できた。
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Research Products
(4 results)