2004 Fiscal Year Annual Research Report
アディポミクス、脂肪細胞の機能世界と破綻病態の解明
Project/Area Number |
15081101
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松澤 佑次 大阪大学, 医学系研究科, 名誉教授 (70116101)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
船橋 徹 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (60243234)
斉藤 昌之 北海道大学, 獣医学研究科, 教授 (80036441)
矢田 俊彦 自治医科大学, 医学研究科, 教授 (60166527)
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Keywords | 内臓脂肪 / アディポサイトカイン / 脂肪細胞 / 発現遺伝子 / 分化 |
Research Abstract |
本プロジェクトは「食」というヒトを含む動物の根元的事象と深く関わりながら、これまであまり研究されてこなかった脂肪脂肪の起源や生命装置、特にアディポサイトカインと呼ぶ内分泌機能などの機能世界を明らかにする「アディポミクス」という新分野を確立し、脂肪細胞機能の破綻という観点から、動脈硬化、糖尿病、癌を初めとする過栄養が関与するとされる疾患群の病態メカニズムや治療戦略を、多数の研究分野から研究者を結集して取り組み、「脂肪細胞ワールド」の全貌を明らかにしようとするものである。 平成15年度の活動成果により、平成16年度は21の公募研究が採択され、さらなる活性化が行われた。これらの成果とさらなる研究の発展を鑑み、1、平成16年10月1日に、一般に向け公開シンポジウム『驚異の脂肪細胞・生体防御機能から病態発症まで』を大阪大学中之島センターにおいて開催した。200名の会場は満席となり立ち見も出た。シンポジウムでは班員代表による成果の発表に加え、PE Scherer教授による脂肪細胞分泌因子の研究、評価委員である清野教授による分泌システム形成機構の講演がおこなわれ、シンポジウム参加者、班員にインパクトを与えた。2、翌2日には総括班会議を行った。計画班の研究遂行状況を確認し、新たな公募研究の研究計画と進行状況が発表された。タイトなスケジュールであったが濃密な討論が行われた。班全体の研究の進行についても討論され、着実に進行していることが確認された。3、本年度成果も英語版業績集を作成し、世界的に公表しうる形とし、さらなる班員相互の研究活性化にも繋げた。4、ホームページを用い、公開シンポジウムの案内や班員の連絡に活用した。立ち上げた。5、班全体が大きなものとなり活性化したが、特任研究員の働きにより、公開シンポジウムの企画、調整や業績集の編纂などが円滑かつ迅速に行われた。
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Research Products
(115 results)