2006 Fiscal Year Annual Research Report
アディポミクス、脂肪細胞の機能世界と破綻病態の解明
Project/Area Number |
15081101
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松澤 佑次 大阪大学, 名誉教授 (70116101)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
船橋 徹 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (60243234)
斉藤 昌之 北海道大学, 獣医学研究科, 教授 (80036441)
矢田 俊彦 自治医科大学, 医学部, 教授 (60166527)
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Keywords | 内臓脂肪 / アディポサイトカイン / 脂肪細胞 / 発現遺伝子 / 分化 |
Research Abstract |
本プロジェクトは「食」というヒトを含む動物の根元的事象と深く関わりながら、これまであまり研究されてこなかった脂肪細胞の起源や生命装置、特にアデイポサイトカインと呼ぶ内分泌機能などの機能世界を明らかにする「アデイポミクス」という新分野を確立した。それにより、脂肪細胞機能の破綻という観点から、動脈硬化、糖尿病、癌を初めとする過栄養が関与するとされる疾患群の病態メカニズムや治療戦略を、多数の研究分野から研究者を結集して取り組み、「脂肪細胞ワールド」の全貌を明らかにしようとするものである。 中間評価ヒアリングにおいて、「アデイポサイトカインの生物学的研究と臨床応用に関する研究が着実に進行し、期待された成果が得られている。」との評価を受け、平成18年度、19年度も継続しうることになった。平成18年度は改めて公募研究を募ることとなり、新たな視点からの研究者も加わった。このメンバーを加えた成果をまとめ、 1、平成18年12月15日、16日の両日にわたり班会議を例年同様、大阪大学中之島センターにおいて開催した。全研究代表者が参加し研究課題について討論が交わされ、研究の方向性についても再度検討され確認された。 2、本年度成果も、世界的に公表しうる形とした英語版業績集を作成し、研究活性化に繋げた。 3、本領域研究「アデイポミクス」で得られた科学的研究をベースとした「メタポリックシンドローム」の考え方は、さらに広く深く国民に浸透し、その認知度は国民の70%に達するにいたった。日常報道番組においても「アデイポミクス」研究班成果の情報も広く取り上げられ、啓発に役立てられている。特定領域研究としても類を見ない成果といえる。
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Research Products
(158 results)