2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15081211
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
矢田 俊彦 自治医科大学, 医学部, 教授 (60166527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出崎 克也 自治医科大学, 医学部, 助手 (90337329)
中田 正範 自治医科大学, 医学部, 助教授 (10305120)
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Keywords | GKラット / 内臓脂肪蓄積 / 過食 / HMG CoA還元酵素阻害剤 / 脂肪細胞分化 / レジスチン / 膵島 / インスリン抵抗性 |
Research Abstract |
1.2型糖尿病GKラットは週令(6-14週)特異的な内臓脂肪蓄積と過食を呈することを発見した。高血糖とともにメタボリックシンドロームの動物モデルとなる。この週令において、高レプチン血漿、中枢レプチン抵抗性、弓状核NPYニューロンの亢進が同時に観察された。過食はNPY阻害により是正された。<内臓脂肪蓄積-中枢レプチン抵抗性-NPYニューロン亢進-過食>の悪循環が本病態の根底にある。2.高コレステロール血症治療薬HMG CoA 還元酵素阻害剤(スタチン)の中でアトルバスタチンは、HMG-CoA還元酵素阻害作用を介して、3T3-LI脂肪細胞のGlut4レベルを低下させ、グルコース取り込みを低下させた。さらに、分化途中の3T3-L1細胞に作用して分化/成熟を強力に抑制し、Glut4・脂肪マーカー蛋白レベル、グルコース取り込み、C/EBP4・PPARなどの転写因子発現を抑制した。これらの作用は他のスタチンでは見られずアトルバスタチン特異的であった。次に、2型糖尿病NSYマウスに食餌経由でアトルバスタチンをを与えると、脂肪細胞Glut4発現を抑制し、インスリン抵抗性を増加させ、耐糖能を悪化させた。アトルバスタチンは脂肪細胞分化抑制、Glut4発現抑制作用を持ち、その結果インスリン抵抗性を増加させる。 3.アディポサイトカインのレジスチンを、アデノウイルスを用いて骨格筋に過剰発現させると、血漿レジスチン濃度が上昇し、全身のインスリン抵抗性が誘導された。これに加えて、膵島でのインスリン抵抗性が惹起され、その結果、グルコース誘発インスリン分泌の低下が見られた。高レジスチンが膵島機能障害に関与する可能性が示唆される。 4.アディポサイトカインである遊離脂肪酸のオレイン酸が、膵島グルカゴン分泌、α細胞内Ca^<2+>濃度に対して刺激作用を示すことを見出し、そのメカニズムの解析を進めた。
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Research Products
(7 results)