2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15082211
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
平林 真澄 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助教授 (20353435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平林 敬浩 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (40297015)
保地 眞一 信州大学, 繊維学部, 助教授 (10283243)
八木 健 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 教授 (10241241)
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Keywords | ノックアウトラット / トランスジェニックラット / dsRNAi法 / 核移植 / コンディショナルターゲッティング |
Research Abstract |
1.Honolulu法によるラット体細胞の核移植 (1)ラット卵子に顕微注入した卵丘細胞核における早期染色体凝集の効率的誘起: Honolulu法による体細胞クローンの作製において、ドナー核の遺伝情報を初期化するうえで必要な前変化である早期染色体凝集(PCC)の誘起効率に対する影響要因を調べた。その結果、若齢ラットから過排卵誘起処理後14時間目に排卵卵子を採取し、核注入をラットの屠殺から45分以内に完了させることが重要だった。またマウスとは異なりラットでは、除核卵子に核注入してもPCCがまったく誘起されないこともわかった。 (2)PCC誘導後に連続核移植することによって作製したクローンラット胚の発生能: マウス除核卵子をラット体細胞核にPCCを起こさせる支持体に用いることで、あるいはラット排卵卵子にドナー核注入してから卵子の核を取り除くことで、再構築ラット胚を作製した。これらの胚の移植後にいくつかの着床痕が認められたが生存個体は得られず、移植核の多能性を証明するには至らなかった。 2.MPF活性制御によるラット卵子でのPCC誘導 ラット卵子の自発的な活性化に伴うMPF低下を抑制することで、効率的にPCCを誘導しようとした。サイクリン分解を抑制することでM期停止を起こさせるN-アセチルロイシルロイシルノルロイシナル(ALLN)を採卵から顕微注入までの各培地に添加したうえで非除核卵子に卵丘細胞核を注入した場合、ALLN非処理卵子よりPCC誘導率が若干ではあるが高くなった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Hirabayashi M.: "Factors affecting premature chromosome condensation of cumulus cell nuclei Injected into rat oocytes."J.Reprod.Dev.. 49(2). 121-126 (2003)
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[Publications] Hirabayashi M.: "Factors influencing chromosome condensation and development of cloned rat embryos."Cloning Stem Cells. 5(1). 35-42 (2003)
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[Publications] Kato M.: "Effect of activation regimens for rat oocytes on full-term development following round spermatid injection."Contem.Top.Lab.Anim.Sci.. 43(2). 10-12 (2004)
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[Publications] Kato M.: "Effect of rat strains for donors and recipients on full-term development of one-cell zygotes cultured into morulae/blastocysts."Mol.Reprod.Dev.. 50(in press). (2004)
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[Publications] Kato M.: "Production of transgenic rats by ooplasmic injection of spermatogenic cells exposed to exogenous DNA : A preliminary study."J.Reprod.Dev.. 67(in press). (2004)