2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15082211
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Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
平林 真澄 生理学研究所, 行動・代謝分子解析センター, 助教授 (20353435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 健 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 教授 (10241241)
保地 眞一 信州大学, 繊維学部, 助教授 (10283243)
平林 敬浩 大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 助手 (40297015)
篠原 隆司 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30322770)
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Keywords | 核移植 / クローンラット / インプリンティング / トランスジェニックラット / 生殖幹細胞 / EGFP / 精子形成 / 顕微授精 |
Research Abstract |
マウス精巣内でラット精原細胞から分化した精子細胞の正常性 精原細胞の精子形成を研究するためには精細管移植が必須で、生殖幹細胞の分化能を評価するためにも有効な手段となる。しかしながら、異種動物間の環境下で成熟した生殖細胞が正常に分化し、かつ雄性配偶子として正常に機能するかどうか、証明されていなかった。そこでラット精原細胞をマウス精細管に移植することで精子細胞へと分化させぐそれらをラット卵子に顕微授精して産仔発生能を検討した。生後2週齢のEGFP-Tgラット精巣から酵素処理により精子幹細胞を採取し、予めブスルファンを投与することで内因性の精細胞を枯渇させたヌードマウスの細精管内に移植した。移植5ヶ月後のヌードマウス精巣にはラット生殖細胞由来のEGFP発現が見られ、円形精子細胞、伸張精子細胞および成熟精子が観察された。これらの精子細胞を顕微授精した結果、239個の移植胚から13匹(5.4%)の産仔が誕生し、うち7匹がEGFPを発現していた。これらの産仔は妊孕性および正常なゲノム刷り込みパターンを保持していた。種間生殖細胞移植と顕微授精による産仔獲得は、遺伝子改変動物の作製ならびに絶滅危惧種の保護に有効な手段となり得る。
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Research Products
(4 results)