2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15084101
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
村山 眞維 明治大学, 法学部, 教授 (30157804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 良之 千葉大学, 法経学部, 教授 (80091502)
樫村 志郎 神戸大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (40114433)
フット ダニエル 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (10323619)
和田 仁孝 早稲田大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (80183127)
濱野 亮 立教大学, 法学部, 教授 (80267385)
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Keywords | 基礎法学 / 民事法学 / 民事紛争 / 紛争処理 / 社会調査 / 国際比較 |
Research Abstract |
本研究は、3つの全国調査、すなわち紛争行動調査(A班担当)、法使用行動調査(B班担当)および訴訟行動調査(C班担当)からなる。紛争行動調査と法使用行動調査はすでに本調査を終えA班はデータ分析の段階に、B班もデータクリーニングを行いデータ分析の段階に入りつつある。C班は年度末までに、訴訟当事者と弁講士代理人に対する調査を終了した。総括班では、4回の総括班会議を開き、これら3班の活動の調査を行うとともに、A班とB班については、調査結果の公開を積極的に進めるようバックアップを行った。A班は、12月に本調査の単純集計結果をまとめた『紛争行動調査基本集計書』を作成した。B班も同様に、単純集計結果を公開するための準備を進めている。C班は平成19年度の夏までにデータクリーニングを終え、同じく単純集計結果を公開する予定である。 データ分析についての研究会は多変量解析の予測に関わる分析手法についての研究会を1回開催した。しかし、すでにA班とB班が本調査を終え、データ分析の段階に入っていることから、C班を含む領域全体での分析を進めるために、全体研究会を開催することとし、年度後半に2回開催した。全体研究会では、各班が研究の現状を具体的なデータ分析の結果を示しながら報告し、領域参加者が分析結果を共有する機会とするとともに、さらにどのような分析が可能かを議論し、分析手法を検討する機会としている。 海外研究者との国際交流のバックアップも予定通り行い、国際研究グループの形成に積極的に参加した。2006年7月に開催されたアメリカ「法と社会学会」において、2007年7月にペルリンで開催される法社会学国際学術大会のための国際研究グループInternational Research Collaborative on Comparative Disputing Behaviorが部会をもち、主要メンバーが研究報告を行った。その後、このIRC on Comparative Disputing Behaviorは、ベルリン大会における特別部会の参加の申請を行い特別部会のひとつとして採択された。この特別部会では報告者3名、ディスカッサント2名が本研究のデータを含め国際比較を行い、理論的インプリケーションと政策的意義を議論する予定となっている。また2007年3月末までに、このIRCは6つの関連部会を組織し、本領域研究からはA班、B班、C班から総数8名の研究者が、海外の27名の研究者とともに、研究報告を行う予定になっている。また、同じく2006年7月に南アフリカのダーバンで開催された国際法社会学会においても、本領域の研究者が部会を組織し、ヨーロッパを中心とする海外研究者とコンタウトした。ベルリン大会のために組織されたIRCは、将来、本領域の研究者と欧米の研究者が中心となるより永続的な国際研究グループへと組織替えしていく予定であり、2006年度にはその準備となる活動を行なった。
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