2008 Fiscal Year Annual Research Report
「紛争」発生過程の研究-「問題」認知から「紛争」への展開とその要因
Project/Area Number |
15084202
|
Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
村山 眞維 Meiji University, 法学部, 教授 (30157804)
|
Keywords | 民事司法 / 紛争処理 / 紛争行動 / 法の主題化 / 法へのアクセス / 問題経験 / 問題処理行動 / 国際比較 |
Research Abstract |
平成20年度には引き続きデータ分析を行い、研究成果を国内外の学会、国際会議において報告した。5月の日本法社会学会の全体シンポジウムにおいて紛争行動調査の結果について、招待報告を行った。同じく5月に、アメリカとカナダのLaw and Society Associationの合同年次大会において、弁護士利用に影響する要因についての報告を行った。また、6月には台湾国立中央研究院が開催したThe First International Conference on Empirical Studies of Judicial Systemsに招待され、問題経験と処理行動の国際比較に関する報告を行った。7月には国際法社会学会年次大会(ミラノ)において、紛争発生に影響する要因の分析結果と、法律家にコネを持つ人々の属性についての分析結果をそれぞれ報告した。年度後半は、21年度に予定している研究成果の公刊に向けて、A班の他の計画研究班と合同の研究会を開催し、データの掘り下げた分析に努めた。特に、法律関連の認識が問題処理行動とどのように関連しているかを中心に検討を進めた。また、本計画研究班は国際的な研究グループ形成のために実質的に中核的な役割を果たしており、最終年度を越えて国際的な研究活動を継続する一環として、平成22年にスペインの国際法社会学研究所で民事紛争処理に関するワークショップを開催する計画を同研究所に申請し、受理された。平成21年の国際法社会学会でも研究報告を予定しており、本年度はこうした将来の国際研究に向けた準備活動も行った。
|
Research Products
(9 results)