2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15085205
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
尾関 寿美男 信州大学, 理学部, 教授 (60152493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤尾 克彦 信州大学, 理学部, 助手 (60238540)
飯山 拓 信州大学, 理学部, 助手 (30313828)
勝木 明夫 信州大学, 教育学部, 助教授 (70283223)
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Keywords | 体積相転移ゲル / ベシクル / 有機金属錯体 / メソポーラスシリカ / 磁化水 / ゆらぎ / 腐食 / 炭酸カルシウム |
Research Abstract |
非磁性のハイドロゲル、脂質ベシクル、コアセルベート、トリブロックポリマー/シリケートハイブリッド、メソポーラスシリカや弱磁性の有機金属錯体のコロイド次元集合体を磁場下で組織化および機能化した。磁場応答性部位に注目して、細孔性固体や生体関連物質を中心に磁場の作用を探索的に研究した. 構造の磁場による自己組織化,磁気異方性添加物による機能の磁場敏感化を検証し、これらによって,弱磁性系の異方性ナノテクスチャーやナノ構造を,磁性をベースに簡便に,内部から組み上げる新しい方法論の端緒を得た。その例として、有機金属錯体を磁場下で調製し、同じ溶液組成から異なる3つの結晶構造が誘起されることを実証した。これは結晶構造に由来する磁化の異方性に原因があると推定した。また,溶液中の濃度ゆらぎの磁気力場制御を動的および静的光散乱によって検証するとともに、非線形化学反応に伴う構造形成の磁場応答を時空構造を追跡した。 体積相転移ゲルに添加物を加えて、外部磁場によって極めて大きな体積変化が誘起できることを、初めて実証した。 磁場中を通過した水の機能が変化するという説の真偽を検証した。超純粋を真空蒸留するなど極めて慎重に検討した結果、酸素を溶存した純水は磁束変化によって構造および機能を変化させることがわかった。その原因を理解することは現在の理論的枠組みでは容易ではないので、なお、慎重に検討を継続している。
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Research Products
(6 results)