2005 Fiscal Year Annual Research Report
DNAプログラム自己組織化を用いたナノ粒子光磁気材料の創成
Project/Area Number |
15087203
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田中 秀和 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (80294130)
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Keywords | DNA / ナノ粒子 / ネットワーク / 強磁性酸化物 / ナノギャップ電極 / 原子間力顕微鏡 / ナノリソグラフィー |
Research Abstract |
DNA分子は生命の遺伝情報を担う医学的に重要な分子であるのみならず、4種類の塩基分子から構成され0.4nm間隔のアドレスを持った情報材料でもある。この為DNAをテンプレートとして望みの位置に分子やナノ粒子を配列させる事が可能でありナノスケールでの構造制御が可能となる。DNA/強磁性体ナノ粒子複合体等においてナノスケールのスピン素子の創成が期待される。これまで、シリコン製ナノギャップ電極中のDNA薄膜の伝導度測定、マイカ基板上へのDNA/磁性ナノ粒子ネットワークの形成、さらにAl203単結晶基板上への自己組織化によるDNA/ナノ粒子複合体の一次元配線の形成を行ってきた。完全スピン偏極を示すことから高いスピン注入効率が期待される酸化物強磁性ナノギャップ電極を作製しDNA/ナノ粒子複合に適用する。 強磁性、超伝導、完全スピン偏極、金属的伝導など多彩な物性を示す遷移金属酸化物薄膜に対して、走査型プローブ顕微鏡(AFM)を用いたナノリソグラフィーによりほぼ100%スピン偏極率を示す(La, Ba)MnO3を用いた数十ナノメートルのギャップを持つ"酸化物ナノ電極"を作製した。この強磁性酸化物ナノ電極上にDNA/Auナノ粒子複合体薄膜およびDNA/Auナノ粒子ナノネットワーク構造を形成することに成功した。さらに室温でより大きなスピン偏極が期待される(Fe, Mn)304薄膜を新たな強磁性酸化物ナノ電極材料として提案している。しかし従来のAFMリソグラフィーは材料により加工し易さが全くことなる。((Fe, Mn)304では選択的エッチングが困難)この為、如何なる種類の金属酸化物でも普遍的により細いチャネル幅作製を可能とするナノパターンMoマスクを用いた加工法を開発した。
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Research Products
(4 results)